メチオニンのサプリは薄毛対策として取り入れるべきか考える

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メチオニンは必須アミノ酸の1種として有名で
様々な健康効果があることで注目されています。

例えば肝臓の働きを助けることで老廃物の除去を促進させたり、
血中コレステロールを制御したり、老化を遅らせたり、
うつ病などにも良いと言われています。

そしてメチオニンは含硫アミノ酸の一種でもあり、
髪の毛の生育にも関係が深いことから
よく薄毛対策として注目される成分です。

そのためサプリメントを育毛目的で使用する方もすごく多いです。

髪はケラチンというタンパク質が主成分で、
ケラチンはシスチンというアミノ酸の割合が高い。

メチオニン自体は髪の毛に1%ほどしか含まれていませんが
シスチンの材料になる性質もあることから、
間接的に毛髪の成長に関わっている。

だから摂らない手はないと思われてるところがあります。

たしかに理屈の上ではすごく重要な成分です。

しかし、だからといってメチオニン単体をサプリで
摂取するのは得策とは言い難いところがあります。

なぜかというと栄養素というものはそもそも独立して働いているものではないのと、
髪の毛にだけ集中して効果を発揮するものでもありません。

冒頭でもお伝えした通りメチオニンには数々の健康維持のための役割があり、
髪にだけ効力を発揮することはありません。

仮に髪へ優先的に使われるメカニズムが存在していたとしても
メチオニンやシスチンだけが髪の成分ではないため、
それらにばかり注力しても意味がありません。

メチオニンもシスチンと同じような感じで育毛的に大事だといわれますがサプリとして摂取すべきとは言いがたい点も考慮しなければいけません

これは常に意識してほしいことですが、
結局はバランスの良い栄養補給が全てとなるわけです。

そして体内で合成されない必須アミノ酸だとしても
飢餓に苦しむ過酷な環境に身を置かない限り不足することはまずありえません。

メチオニンを含む食品も身の回りにたくさんあるので、
サプリを積極的に摂取するのはどうかと思うわけです。

不足するとどうなるかとか、この成分の効果は何かとか
そういうことばかり伝えられてる傾向がありますので
今一度冷静に判断する思考を養ってほしいと思います。

欠乏や効果よりも本当に今の自分にとって
必要かどうかを考える癖を身につけることが大切です。

メチオニンを個別で摂取すべきと言える人は
高齢者か裂毛症などの一部の人だけに限定されると思います。

裂毛症は切れ毛を引き起こす病気なので、
それはAGAや円形脱毛症とは全く症状が違います。

薄毛対策としてサプリを飲む方はAGAの方が大半だと思うので
メチオニンは育毛成分が複数入った
オールインワンタイプのものから摂取する形になると思います。

海外製のサプリなど個別のほうが含有量が多いですが、
多ければいいということではないので摂取するとしても
成分複合タイプのサプリの量で十分事足りると思います。