自毛植毛の術後経過について 結果が実感しやすいのは1年後

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自毛植毛の術後経過について

自毛植毛は手術が完了したら
すぐにフサフサになるわけではなく
ある程度時間が必要になります。

それは法則なので気長に待つ必要があります。

・自毛植毛を受けてから髪が生えるまで

植毛は毛を植えると書くので
実施したらすぐに結果が出る、
というイメージが強いかもしれません。

しかし、それは人工毛植毛や
増毛に限った話で自毛植毛は違います。

通常はドナーを採取しやすいように
ドナー部周辺の髪を刈るわけですが
短いからすぐ見た目が変わらない、
という意味ではありません。

体から切り離された髪は、
一度休止期に移行してしまいます。

髪が育つ時期を成長期、
育ちが鈍る時期を退行期、
成長が完全に止まる時期を休止期といいます。

メカニズムはわかっていませんが
切り離すと問答無用で休止期になるので
遺伝的にそうなってるとしか
現在は良いようがないようです。

例外的に一本毛が伸びる場合がありますが
それは極一部に限られます。

手術後の2ヶ月は基本的に髪は伸びないので
すぐに結果は出ません。

発毛が始まるのはそれ以降になります。

休止期も個人差があるので
一概には言えませんが
術後3~6ヶ月の間に発毛が完了します。

完了といってもまだ細毛でしかないので
太くなるにはまだ時間がかかります。

そして肝心の結果が目に見えるくらいまで
髪が太く伸びてくるのは、
早くても術後10ヶ月以降となります。

通常は1年くらいかかると思ってください。

ちなみに植毛による発毛のピークは
術後18ヶ月ほどと言われています。

つまり1年半後ということになります。

・植毛したのに十分発毛しない場合の2つの問題点

たまに植毛を受けた方の中で
半年くらいたっても全然生えてこない、
という疑問が見受けられます。

半年くらいでは上記のように
まだ産毛レベルしか成長しないので
判断を下すのは時期尚早といえます。

それが1年くらい経ってからだと
話は変わってきますが…

1年も経つと相当わかりやすく
結果がわかるようになるはずです。

それでもほとんど生えないようなら
大きく2つのことが問題視されます。

クリニックと患者自身の過ごし方です。

クリニックによっては機械を使ってたり
FUEだけでやろうとしていたり、
植え込み技術が乏しい(適当)なこともあり
思ったように発毛しないケースがあります。

ひどい例だと生え際の最も前方の部分だけ
まばらに植えただけのような仕上がりで
ほとんどスカスカ状態ということも…

また、ドナーの数が少ないにも関わらず
範囲を広げすぎた結果、
ほとんどまばらになってしまったなど。

そういう場合は受けたクリニックに申し出て
適切なアフターフォローを要求すべきです。

次に患者自身の過ごし方について。

これは術後の注意事項をしっかり
守らなかったことにより、
発毛率に影響することを意味します。

代表例はカツラの装着ですね。

他にも術後数日は安静にしなかったり
クシなどの物理的衝撃を加えてしまったり
私生活においても影響があると言われてます。

喫煙については賛否両論あるようですが
明らかに健康に良くないものですので
極力控えるのが筋だと思います。

・植毛で焦りは禁物

自毛植毛は結果が出るまで
1年ほどかかるものですので、
焦らずじっくり待つのが基本です。

プロペシアなどの薬物療法も同様に
飲んだけど生えないとすぐ結果を
求める方も多いです。

その気持ちも痛いほどわかるのですが
そこは待つしかありません。

ちなみに1回の植毛手術で
密度に不安があるようでしたら
しっかり結果が出る前に
再度手術を受けることもできます。

もちろんすぐには出来ないので
その辺の詳しいことについては
自分で決めた主治医とよく相談して
決めてほしいと思います。