男性ホルモンが増える食べ物を減らす考えは育毛には繋がらない

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食べ物は人体に最も大きな影響を及ぼす存在です。

健康に導く要素もあれば不健康に導く危険性もはらんでいます。

もちろんそれは薄毛や育毛にも言えることです。

食べている物の質や量により体の健康状態が左右される、
それはすなわち髪が生えやすいかそうでないかが決まると言えます。

好きなモノを好きなだけ食べるという食生活を送っていると
内蔵に重労働を常に課している状態となり、
毒素を十分に排泄することに力を発揮できません。

髪は体の中で最後に栄養が送られる器官なので、
その余裕が削がれてしまうのです。

そのため普段から大切になるのは添加物や農薬が少ない
昔ながらの日本食を主体に食べ過ぎないことが重要になります。

それにより消化の負担を抑えながら栄養もしっかり補給でき
解毒(デトックス)にも力を注げるようになります。

ただ中には食べ物によって男性ホルモンが増えるというものもあり、
もしかしたら薄毛を助長するのでは?と思う方がおられます。

たしかに中にはニラや玉葱や長葱などのネギ類、
生姜やにんにく、豆類、キャベツなどの野菜、
動物性食品では牡蠣、牛、鶏、豚肉、チーズなどなど
男性ホルモンが増えると言われる食べ物はいろいろあります。

それらの食材には辛味成分のアリシンや、
タンパク質、亜鉛などの栄養素が多いことから
男性ホルモンの合成に役立つという共通点があります。

ただ肉類は別として男性ホルモンを基準にしてしまうと
せっかくの野菜すら摂取することができなくなり、
それこそ何を食べたらいいかわからなくなってしまいます。

特に亜鉛は男性ホルモンの合成に関わることで有名な栄養素ですが、
それはほとんどの食品に含まれている特徴があるので、
一部の成分を基準にすることはナンセンスです。

そもそもここでいう男性ホルモンはテストステロンのことを指します。

テストステロンは筋肉増強や精子を作ったりといった
男性らしさを司るホルモンとして有名ですが、

他にもやる気の向上や鎮痛、脂肪の蓄積を抑制、
高血糖や高血圧の抑制、動脈硬化の予防など、その効能は多岐にわたります。

つまり健康維持に欠かせない物質のひとつであり、
その不足は命の危機にも繋がるものです。

よって男性ホルモンを減らそうとする考えは非常に危険であり、
本質とはズレた生き方になるのです。

男性ホルモンのことばかり考えると理想的な食生活を送ることができない

あと問題は男性ホルモンを混同して考えがちだということです。

薄毛の代表格はAGAは確かに男性ホルモンが原因とされてますが、
それはDHT(ジヒドロテストステロン)というテストステロンが
5αリダクターゼという酵素によって変化したものです。

両者は似て非なる存在であり、DHTも生殖器などで作られるものなので
体にとって必要なもののひとつでもあるのです。

ということで元を断つ(テストステロンを減らす)という考えは持たず、
健康に良い食生活(和食中心)を心がけてほしいと思います。

・純粋なAGAの人は少ないという推察

薄毛のなりやすさはある程度遺伝にも左右されることですが、
普段の食生活でも大きく左右されることでもあります。

薄毛というとほとんどの場合AGA(男性型脱毛症)を指す場合が多いですが、
必ずしもそうではない可能性もあります。

というのも、純粋に男性ホルモン(DHT)の影響にて
髪が薄くなっている人は実は少数派なのではないかという可能性です。

AGAはDHTの影響を受けやすいかで決まると言われており、
検査キットか専門のクリニックで調べることができます。

CAGリピートという数値が小さいほど男性ホルモンの感受性が高いので
AGAによりなりやすいとされますが、ほとんどの人は多くも少なくもない
中間層に位置しているのではないかと思うのです。

なぜそう思うのかというと、薬が効かないと言う人が多すぎるからです。

もしも遺伝が主体の薄毛の人が大半ならもっと治る可能性が高く、
満足度は今よりずっと高くなっているはずです。

一応公式には効果が1年で70%とか3年で90%以上とか
色々言われてますがその効果はどのくらいかは曖昧なままで
実際の満足度とはかなり食い違ってる場合が大半です。

また、AGAを発症する人の割合は数十年前から変化していないという報告もあります。

髪が薄くなっても直接的な命の危険や健康上の不自由は起きにくいため、
薄毛遺伝の持ち主でも淘汰されず今日まで生き延びてきたのではないか。
そのような推察もできます。

ということで男性ホルモンがどうのこうのという以前に、
まずは食生活を見直す方に重点を置いたほうがいいと思われます。

冒頭でも述べたように食べ物ほど体に大きな影響を与える要素はありません。

それを肝に銘じておくことをおすすめします。