玄米に含まれるアブシジン酸を無害化してから炊くようにしましょう

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玄米は栄養価が非常に高い食品なので完全栄養食とよく表現される代物です。

ほとんどの玄米は精製されて白米に加工されてますが
それだと栄養素の多くをそぎ落としてることになるので
非常にもったいないことをしています。

白米の方が美味という贅沢な思考が蔓延しているため
シェアは圧倒的に白米へ傾いてしまっています。

玄米は食物繊維も豊富なため血糖値が白米よりあがりにくいので
健康的な食生活を送るには必要不可欠といっても過言ではありません。

育毛も食から始まるといっていいことなので、
是非玄米を食べる習慣を身に付けてほしいと思います。

ただ注意点として、玄米には毒素が含まれています。

それがアブシジン酸(通称ABA)という物質です。

植物にはどんなものでも自己を外敵から守るために
なんかしらの機能が備わっているもので米にもしっかりそれがあるのです。

アブシジン酸は発芽抑制因子ともいわれており、
適切な季節に芽が出るようコントロールしていると同時に
栄養素が外に漏れないようにしているわけです。

しかしアブシジン酸は人体にとってはミトコンドリア毒になってしまうことがわかってます。

ミトコンドリアは細胞の中にある小器官の一種で
エネルギーを生み出す工場といわれてます。

そこにアブシジン酸によって生じる活性酸素の害により
活動が鈍ると体のパフォーマンスが低下し体温も低くなってしまいます。

玄米を食べると体が冷えると言われるのはそれが理由です。

低体温は抵抗力を大きく損なう要因となるので
ガンをはじめさまざまな病気を招きやすくなる可能性があります。

玄米にはミトコンドリア毒といわれるアブシジン酸が含まれているので水に長時間浸してから炊いたほうがよい

よって玄米を炊く際は一工夫必要です。

アブシジン酸を無害化するには水に長時間浸けておいて
発芽モードにする必要があります。

そうすることでアブシジン酸が不活性となり安全に玄米を食すことができます。

浸ける時間の目安は夏で12時間、冬で24時間です。

あと注意してほしいのは玄米の質です。

実は多くの玄米は高熱処理が施されており、
発芽しない状態のまま売られてしまっています。

これをよく死んでいる玄米と表現されます。

死んでいる玄米は発芽モードにならないため
アブシジン酸がずっと残ったままになってしまいます。

よって玄米は天日干しにされた自然由来の方法で加工されたものを選ぶべきです。

はじめから発芽玄米として売られてるものもありますが
発芽させてから乾燥させるとかえってアブシジン酸が
増えてしまうと言われてるので注意してください。

発芽モードにした玄米は同じく毒素として有名な
フィチン酸を減らすことにも繋がるそうなので
少し面倒でもがんばって玄米食を習慣づけてほしいと思います。