フェニルアラニンは育毛というより白髪対策に向いてる?

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フェニルアラニンは髪より白髪?

・一部の育毛グッズにも使われるフェニルアラニン

フェニルアラニンは必須アミノ酸の一種で、
神経伝達物質やメラニン色素の元になる物質です。

記憶力や血圧を上げるなどの効果を持っており、
人工甘味料の材料にもなっているようです。

体内で合成できないということや
安全性や頭皮の潤いなどに関係することから
一部の育毛剤に配合されていたりします。

アミノ酸は最も基本的な栄養成分なので
様々な食品に含まれているものであると同時に
サプリとして定番なので摂取には困らないでしょう。

肝心なのは育毛的に役に立つかどうかですね。

アミノ酸というか栄養素と髪の話は
どれも似たような結論になるものですが、
フェニルアラニンについてはどうなのでしょうか。

これから程よく考察していきたいと思います。

・フェニルアラニンは育毛より白髪対策成分?

フェニルアラニンは一部の育毛グッズに使われてるので
全く髪との関連はないとは言えません。

アミノ酸ということで髪の毛の構成要素の
一つでもあり安全性も高いということで
育毛剤などに使われてても違和感はありません。

しかし、それが育毛の決め手になるかといったら
全く話は違ってきます。

フェニルアラニンで特筆すべき効能は
脳や鎮痛、血圧に関することであり、
髪の成長が主ではありません。

脳機能を高めるのは神経伝達物質として働く
ノルアドレナリンやドーパミンの材料になるからで、
鎮痛作用はエンドルフィンの産生促すためとされます。

血圧の上昇効果はフェニルアラニンが
アドレナリンの前駆物質でもあるからです。

血圧をあげるときくと悪いイメージを想起しがちですが
そもそも圧がないと血液は循環しにくくなるので
育毛的にもある程度血圧が重要なのは当然です。

肌の潤いに関係している理由はNMFと呼ばれる
天然保湿因子の構成要素になってるからです。

このように間接的には髪にとっても
重要と言っても間違いではないフェニルアラニンですが
特に注目すべきものではないと考えられます。

栄養素というのは単独で効果を発揮するのではなく
他の栄養素と相互作用して役立つものです。

ですからフェニルアラニンが含まれる食品は何か、
などと盲目的に注目するのはナンセンスです。

放射能や農薬などの毒が含まれていない
安全な食べ物をいろいろ食べるという意識で十分であり
単独の成分ばかり摂取することになる
サプリも基本的には不要なものです。

どちらかというとフェニルアラニンは
白髪対策のほうが重要になるかもしれない成分です。

メラニン色素の原料となるチロシンは
フェニルアラニンから合成されるということで
白髪対策的には注目できそうな成分のひとつです。

・いつものように、こだわるべきは食べ物の質

そんなこんなでフェニルアラニンとは
脳機能や白髪対策的に注目される成分であり、
育毛とは少し離れてるかなという印象があります。

むしろ育毛とアミノ酸の関係は個々でみると
ほとんどがその程度のものであり、
すべてを食べ物から程よく摂るというのが定石です。

強いて言うならミノキシジルの効果を高めると言われる
リジンくらいで他はフェニルアラニン同様、
単体ではそんなに強い育毛根拠はない感じです。

注意すべきはどう摂取するかです。

大豆や肉類、乳製品、魚介類をはじめ
アーモンドなどのナッツ類やゴマなど
様々な食品に含まれています。

ですからサプリで無理に摂る必要はなく、
それぞれの食の質にこだわることのほうが
何倍も重要です。

乳製品は嗜好品として主食とせず、
肉類はアメリカや中国、ブラジルなどの
悪質なものは選ばないようにし、

野菜も無農薬のものを買ったり、
専用の洗浄液で落とすことなどが大事です。

体にいいものと同時に悪いものをいれて
相殺しては意味がありません。