ロイシンと育毛の関連は?|イソロイシンとの違いはほぼなし

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・ロイシンは髪の成長に関わるアミノ酸?

前回と前々回の記事ではイソロイシンについて
触れてきたので今回はその流れでロイシンを考察しようと思います。

ロイシンもイソロイシンと同様に必須アミノ酸であり、
BCAA(分岐鎖アミノ酸)のひとつになります。

ロイシンはイソロイシンの構造異性体で、
化学式で表すとC6H13NO2と全く同じですが
一部の構造が違うだけという似通った物質です。

そのため健康効果もとても似ています。

育毛に関しても髪の組成に関わることから
その効果があるとまことしやかに囁かれています。

たしかにロイシンはイソロイシンよりも
髪に多く含まれていると言われており、
BCAAの3つの中でも一番多く摂取すべきとも言われるので
それなりに重要なものかもしれません。

しかし、どんな情報も鵜呑みにしてはならない
という基本を忘れずに必要かどうか判断してほしいと思います。

・ロイシンとイソロイシンの違いはほとんどない

構造がイソロイシンとほぼおなじということで
役割もほとんど共通しているという特徴があります。

筋肉の強化や分解の抑制、肝機能の向上、
ストレスの緩和、インスリンの分泌を促し
糖尿病の予防につなげるなどのことです。

細かく見るといろいろ違いはあると思われますが
当ブログは栄養が専門ではないのでそこまで深くは触れません。

あくまでメインは育毛(髪)との関連についてです。

髪を構成するタンパク質のケラチンは
数多くのアミノ酸で構成されています。

もちろんロイシンもその1つで
割合でいうと6~10%ほど構成していると言われています。

イソロイシンの5%弱なのでものすごく単純な比較では
ロイシンのほうが重要だということになります。

ロイシンとイソロイシンの違いはほぼなし 育毛の根拠も乏しい

ここでイソロイシンと同じ問題が浮上してきます。

他のアミノ酸も同様であるが、
髪の毛に含まれているからそれ摂取すれば育毛にいい、
などとよく言われるというかそういうふうにしか言われません。

また、ロイシンが豊富な食べ物を食べれば育毛に良い、
という言い分もよくみかけます。

食べ物となると他にも様々な成分が含まれていますので
ロイシンだけの問題ではなくなります。

そしてロイシンだけを摂取しても育毛効果があることも
考慮しないといけないと思います。

これは単なる予想に過ぎませんが、
おそらくロイシンを単体で摂取しても無意味かと思われます。

むしろバランスが崩れて思わぬ健康被害をもたらすことになるでしょう。

よって、ロイシンの効果も問題点も
イソロイシンとの違いは大差がないという結論に至ってしまいます。

・ロイシンだけで髪が増えるという考えは都合が良すぎる

ロイシンは筋肉の他にも筋肉や肝臓、
ストレスに関係していると言われているので
無理やりこじつければ髪にも良い成分といえます。

しかしそれらの要素もロイシンだけで
片付けられることでは決してありません。

運動は日頃から行っているか、砂糖や生成炭水化物を取り過ぎてないか、
ストレスマネジメントをしようという気構えはできているか、
アルコールの摂取や薬の服用も考慮しているか、
などなど他にも大事な要素はたくさんあります。

それらの要素を無視したまま特定の成分を摂ってれば解決、
髪の毛に良いという考えは都合が良すぎると思いませんか?

ということでロイシンに限らず栄養素のマニアックな情報は
ひとつの参考までに止める必要があります。

そして本当の意味で育毛を促すにはどうしたらいいか、
もっと根本的なことを学び実践するべきですね。

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