ミノキシジルで癌を悪化させる可能性は?vegfの血管新生効能

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vegfはもともと体に存在する血管に関係するたんぱく質でありミノキシジルと癌は必ずしも結びつかない

AGA治療薬として最も高い評価を
受けている対策の1つに数えられるミノキシジル。

男性型脱毛症の観点に絞るとホルモン作用を持たない薬なので
厳密には直接的な対策ではないですがフィナステリドの欠点を補う効能があります。

⇒効能について詳しくはこの記事で

いまや薄毛を治す必須対策・常識みたいになってますが
それと同じくらい注目度が高いことが副作用です。

心臓への負担やむくみなど、いろいろな副作用が報告されていますが
今回は発がん性についての考察です。

今のところミノキシジルで癌のリスクが高まる
という研究・実験報告はないのですが
なぜその2つが結びついてしまっているのでしょうか。

その理由として考えられるのがVEGFの産生です。

VEGF(Vascular Endothelial Growth Factor)とは
血管内皮細胞増殖因子という糖タンパクで血管の形成に関与する物質です。

血管が全くないところに新たに作り出す脈管形成、
今ある血管から枝分かれする血管新生という作用があります。

ミノキシジルの血行促進作用はそれにより発現しています。

しかしVEGFはガン細胞や悪性腫瘍などの
体に悪い要素にも関係していることがわかっています。

名医を紹介するテレビ番組で腫瘍の摘出シーンを
見たことある方はイメージしやすいと思いますが
腫瘍にも血管が張り巡らせていてそこから栄養を取り込んで成長していきます。

ガン細胞も他の細胞と同じように血管と繋がっていますので関連は深いです。

そのような根拠からミノキシジルと癌が繋がってしまったのだと思われます。

ただVEGFは元々体の中に存在する物質であり
それ自体が悪いものではないので
増えたからといってすぐ問題が起こる事は考えにくいです。

あくまで悪者が良いことに役立つ物質を悪用しているということですね。

そしてミノキシジルは通常頭皮につけるものなので
体全体への影響は少ないと思われます。

VEGFの増加によりクロウ・フカセ症候群という
臓器の種大や内分泌の異常などを起こす
特異な病気の原因になるといわれてますが、

ミノキシジルの使用によりVEGFが極端に増加するという報告は今のところありません。

クロウフカセ症候群の症状の一つに剛毛があり
ミノキシジルタブレットの副作用と似てるのが気になりますが
服用によりその病気になったという報告もありません。

ただし、ミノタブは元々リスクが高い薬なので
どちらかというと濃度が高くても外用薬の方が
安全性が高いのでそれを基本にしたほうがいいでしょう。

そして薬というのは世の中に普及してから
何年か経って新たな副作用が判明することがあり
ミノキシジル錠剤でもそれが当てはまります。


⇒ミノキシジルの副作用について

⇒ミノキシジルタブレットの副作用

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