フィンペシアに含まれるキノリンイエローは発がん性物質ではない?

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フィンペシアはインドのシプラという製薬会社が
発売しているフィナステリド錠でプロペシアよりかなり安い特長があります。

プロペシアだと1錠あたり250円ほどもしますが
フィンペシアだと高くても1錠あたり22円ほどです。

そのため利用している人が多くいらっしゃいます。

ひとつ気になる点といえば着色料です。

フィンペシアにはキノリンイエローWS(黄色203号)という
着色料が使われているものがあります。
(以下キノリンイエローで統一)

キノリンイエローとはタール色素の1つで
日本やアメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアなどは
安全が確認できないということで
着色料として食品に含むことは禁止・制限されています。

一部では発がん性が指摘されているので
キノリンイエローを含まない錠剤を探している方もけっこういらっしゃいます。

ただ一方で、
キノリンイエローは発がん性物質ではない、という指摘や
化粧品や医薬品には添加してOKという事実もあります。

ちょっとややこしい部分があるので
今回は勘違いしやすい部分を紹介・確認していきたいと思います。

・タール色素のすべてが体に悪いわけではない

一時期(1960年代)タール色素の発がん性が確認され
食品添加物の指定を次々と取り消された経緯があります。

それでイメージが急激に悪化したのでタール色素=発がん性物質
という認識が広がりましたが全てがそうではありません。

もしキノリンイエローが発がん性物質なら
化粧品や医薬品への使用の認可は考えにくいのです。

ちなみに安全性を懸念する国はいくつかありますが
キノリンイエローは発がん物質である!
とはっきり発表した国は今の所どこにもありません。

・制限されているのはあくまで食品のみ

キノリンイエローの添加が規制されているのは
食品だけであり化粧品や医薬品はOKになっています。

化粧品は皮膚につけるものなので
吸収量が非常に少ない且つ使用量に制限があります。

医薬品は経口薬もありますが化粧品と同じく
1日の使用量が決まってるのでOKなのです。

でも食品には食べる量の上限がないですよね。

例えばこのせんべいは1日5枚以上食べてはいけない
という規制はできないので着色料の摂取量が多くなり
安全性が確認できない、ということで食品は規制があるのです。

フィンペシアなどに含まれるキノリンイエローは発がん物質であるという議論はいまだに続いている

ちなみにイギリス食品基準機関によると着色料と保存料の混合物で
子供の運動亢進レベル増加・知能レベルの低下が発見したとのこと。

それを受けてかヨーロッパ食品安全委員会は
キノリンイエローの日常生活の摂取上限量を
体重1kgあたり10mgから0.5mgに変更します。
(その基準は子供用に設けられたもの)

仮に体重60kgの大人だと30mgまで摂取していいことになり
その体重の半分以下の子供でも10mgは軽く超えます。

フィンペシアは1日1錠飲めば十分な薬であり
実は発がん性についてあまり公的に騒がれていないことから
あまり神経質になる必要はないのかもしれません。

※あとキノリンイエロー含有の有無で
フィンペシアの偽者・本物の判断は出来ません。

ただ、それでも体の事が心配な方もいると思います。

その場合は海外版か国内版プロペシアを購入するか、
キノリンイエロー無配合(フリー)のフィンペシアを探すか、
他のプロペシアジェネリック(フィナロ)にするか、
もしくは塗布タイプ(ジェンヘアー)にしたほうがいいですね。