ケトコナゾールはフケや男性ホルモン抑制するが副作用に注意

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白癬や皮膚カンジダなどの皮膚炎の治療に用いられる
ケトコナゾールは脱毛症にも有効とされます。

カビの一種である真菌(マラセチア)を減らすことで
脂漏性皮膚炎や粃糠性脱毛症(フケによる脱毛)を
治療することができます。

そして男性型脱毛症にも効果があるとされます。

フィナステリドと同じく5αリダクターゼの働きを阻害し
DHTの産生を防いだりミノキシジルのように
髪の成長を促進する効果もあるといわれています。

98年に発表された論文によるとミノキシジル2%外用薬と
ケトコナゾール2%シャンプーは同等の効果を示したという。

男性型脱毛症ガイドラインではC1に分類されているので
使用してみる価値はあるといえます。

けっこう良さそうな印象があるケトコナゾールですが
副作用に注意する必要があります。

シャンプーは配合率が1%と2%のものがありますが
当然量が多いほうが効果が期待できるぶん副作用のリスクも増します。

認可されているアメリカでも
1%のものはふつうに買うことができますが
2%のものは医師の処方が必要になっています。

ちなみにシャンプーは日本では未認可のため
医師に処方してもらうか個人輸入で入手することになります。

(シャンプーはニゾラルやそのジェネリックである
ニナゾルなどの商品名がつけられている)

個人輸入ではシャンプーだけでなく
原液ローションや経口薬も購入することができますが
それらはシャンプーよりも副作用が強くでる恐れがあるので
十分注意したほうがいいです。

副作用としてはかゆみ、頭痛、めまい、抑うつ、
肝損傷、胃腸の不調、骨髄抑制、溶血などが報告されている。

また、乳房が大きくなるなどの女性化も懸念されている。

内服タイプは特に副作用が強いといわれるので
処方したいのであればフィナステリドと
ダブルで使うことは避けたほうがいいかもしれません。

無難なのはシャンプーですね。
(銀座総合美容クリニックではアミノ酸系の
ケトコナゾール配合シャンプーが売られています)

あとケトコナゾールの胎児危険度分類は
動物実験では有害であると示されたが
妊婦での研究がないカテゴリーCに分類されています。

(オーストラリア版ではB3)

皮膚からケトコナゾールが浸透しない
という指摘もありますが妊婦の方や
妊娠する可能性がある方は控えたほうが無難です。

ケトコナゾールシャンプーの使い方について