皮脂は直接脱毛原因にはならないが過剰分泌は危険である

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皮脂は毛穴の奥にある皮脂腺と言う器官から
分泌される脂肪を含んだ液体です。

よく皮脂は髪(育毛)にとって悪者扱いされますが
皮脂は皮膚を守るために存在しているものなのです。

皮脂が分泌されることで肌は保湿されるので
乾燥肌を防いでくれます。

そして常在菌が皮脂を分解すると脂肪酸となり、
それで肌は弱酸性となるので病原菌などから
防御するという機能も備えているのです。

よって皮脂はなくてはならない存在なのです。

しかし、過剰に分泌されると
抜け毛に発展することがあるので注意が必要です。

皮脂が多すぎると層を形成して毛穴を塞いだり、
常在菌が増殖して炎症を起こしたり、
フケが多くなったりしてしまいます。

皮脂自体には抜け毛を誘発する機能はありませんが
間接的に脱毛に関係してくるというわけです。

では皮脂の分泌過剰はなぜ起きるのか、
主に次のことが理由です。

まずはシャンプーのしすぎ、しなさすぎです。

皮脂は毎日絶え間なく分泌されているので
当然シャンプーをしないと多くなってきます。

そしてシャンプーを1日2回など
やりすぎると頭皮は皮脂不足になります。

皮脂は皮膚を守るためのバリアなので
不足を補うため多く分泌するようになります。

次に不摂生な生活です。

油物や肉類など脂(あぶら)が多い食品ばかり摂ったり、
不規則な生活習慣を送っていると皮脂が増えます。

夜遅くまで起きているなど
交感神経が優位な時間が増えると
それだけ分泌する機会が増えるからです。

それがいわゆる自律神経の乱れですね。
(ストレスもその乱れに関わっています)

また、体温が高いときのほうが
皮脂の分泌が盛んになります。

だから季節によってべとつき感が違ったり、
肥満の人が脂っぽくなったり、
睡眠時間が少ない人に皮脂が多いのです。
(睡眠中は体温が下がります)

そして男性ホルモンの影響もあります。

脱毛を強力に促進する
DHT(ジヒドロテストステロン)がありますが
それは皮脂の分泌を促進する働きもあります。

男性型脱毛症(AGA)にかかる人の頭皮は
ほとんど脂性肌といわれますが、
それはDHTのせいなのかもしれません。

皮脂は多すぎても少なすぎてもダメなので
普段の生活習慣がとても重要になってきます。