甲状腺機能の異常による抜け毛の増加は女性に多い症状

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甲状腺に異常が起こることでも髪が抜けてしまいます。

まず甲状腺とは何かと言うと喉の前面に位置する内臓で
大きさは3~4センチ程、重さは15~20グラム程の
とても小さなものです。(ちょうちょのような形をしている)

しかし小さくてもその役割はとても重要。
甲状腺は脳からの命令で甲状腺ホルモンを分泌しますが
そのホルモンは全身の細胞の代謝を促す働きを持ちます。

いわゆる新陳代謝に深く関わっているので
健康を維持するのに必要不可欠なホルモンなのです。

もし甲状腺ホルモンが不足する
甲状腺機能低下症を発症すると、

・心拍が遅くなる
・体が冷えやすくなる
・便秘がちになる
・汗をかきにくくなる
・体重が増えたりむくみがでる
・頭が働かずウツっぽくなる
・コレステロール値の上昇(細胞に取り込まれる量が減る)

など体の機能が衰える症状が出始めます。

逆にホルモンが多くなると上記とは
逆の弊害が起こります。

汗をかきやすくなったり、脈が速くなったり、
いくら食べても痩せる大食いになったり
コレステロール値が減少したり
筋力低下や疲労も起こしやすくなります。

その症状を甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)といいます。

どちらの場合も遺伝やストレスによる
自己免疫疾患が原因として有力視されています。
花粉症になると免疫細胞が活発化して
甲状腺を攻撃しやすくなることも考えられています。

低下症のほうは慢性甲状腺炎(橋本病)、
亢進症はバセドウ病であるケースが多いです。

髪の毛も細胞からできているので
増殖を促す作用が減れば当然育ちにくくなり、
逆にそれが増えすぎると成長期が短くなって
抜け毛が増えるというわけです。

そして原因はわかっていませんが
甲状腺の病気にかかる人はなぜか女性に多いです。

甲状腺機能亢進症の方は男性の3~4倍、
低下症は10~20倍かかりやすいという。

(女性の場合出産がありますが
産後も免疫細胞が活発化するので
甲状腺に悪事を働く確率がたかまるといいます)

さらに40代以降の中年女性に多く見られることと症状の類似から
更年期障害と勘違いしてしまう場合が多いです。

どちらにしろ上記の異常が出た場合は
そのままヘアケアしても治らないので
内科を受診してみることをおすすめします。

甲状腺の検査(血液検査)は保険が適用されるので
負担は1500円くらいで済むはずです。