歯周病と薄毛の関係とは?内毒素が全身の健康に悪影響を及ぼす

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ほとんどの方が罹ったことがあると思われる疾患のひとつに歯周病があります。

歯周病は口内の悪玉菌が増殖することで起こるもので
一般的には虫歯と呼ばれるものです。

虫歯になると歯医者に行くのが面倒とか治療が痛くて嫌だ、
などの悩みが多いと思いますがそんなことより
もっと深刻な問題が生じる可能性があるのです。

それが薄毛です。

生じるというより薄毛を助長する、
もしくは育毛効果を減少させてしまう要因のひとつといったほうが適当かもしれません。

なぜ歯周病と薄毛が関係してるのかというと、
細菌が出す毒素が全身に悪影響を及ぼすことがわかってるからです。

歯周病菌は歯肉炎を起こした場所からだと
簡単に血管に侵入できるらしく全身を駆け巡るようになります。

でも免疫細胞により血管に侵入した細菌はそう長らくは生きられません。

ところが細菌の細胞膜に存在する内毒素(エンドキシン)は体内に残ってしまうのです。

その毒素がなんと糖尿病のきっかけを作りかねないといいます。

内毒素が肝臓や脂肪組織に作用することで
TNF-α(アルファ)という物質を強力に生み出してしまいます。

TNF-αは血液中の糖分の吸収を抑える働きがあるため、
インスリンの働きを弱めることになってしまいます。

インスリンは血糖値をコントロールする重要なホルモンで、
それが弱まると血糖値が下がらなくなり糖尿病を発症します。

糖と薄毛は深い関係にあります。

糖分はエネルギーに変換されるので必要なものですが、
それを摂りすぎる事で体内で糖化という化学反応がおき、
AGEsという非常に体に悪い物質が作られてしまいます。

現代人は男女関係なく甘いものが好きな人が多く、
主食意外にも嗜好品をよく口にするので
血糖値の上昇ならびに歯周病を起こしやすいのが現状です。

歯周病と糖尿病を併発した人に抗菌剤を投与すると
血糖値が下がったというデータがあるので、
その2つの疾患はとても深い関係にあります。

と、同時に髪とも太いパイプで結ばれてると言えます。

歯周病と薄毛は地味に関係していることはほとんど知られていない

ちなみに歯周病は他にも心筋梗塞や動脈硬化、
低体重早産、肺炎、骨粗しょう症、間接などの各種炎症、
メタボリックシンドロームとも関係があるといわれており、
まさに全身疾患の先駆けとなるものです。

実際にアメリカで歯周病が原因で心筋梗塞を起こし
死亡した若者も存在するくらいですので、
本当にひとごとでは済まされない問題です。

髪は不健康な体では十分に育つことができません。
育毛をする上で健康維持に努めるのは当然のことであり、
その後の運命を大きく左右する要素になります。

運よくAGAになりにくい体質だとしても
30~40代くらいで年相応に抜け毛が増えたり
コシがなくなったりする人が多いのは、
連日のように体に悪いことを強いていると思われます。

歯周病にかかっている方は日本全国で2000万人を超えるといわれています。

奇しくも薄毛で悩んでいるとされる人数と一致します。

それほど普段の私生活がだらしないか、
なるべく気をつけようと思っても続かない人が
多いのではないかと思う今日この頃です。

歯磨きを毎日するのはもちろんのこと、
定期的に歯医者にいって問題がないかチェックしてもらうことも
現代人にとってかなり重要なのではないでしょうか。

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