あなたが薄毛になりやすいか判定する遺伝子検査はこんな仕組みで行う

シェアする

スポンサーリンク

agaは男性ホルモンのテストステロンが
5αリダクターゼという酵素と結合することで
ジヒドロテストステロンに変化し発症するという仕組みです。

その仕組みは全員が備わっているのですが
誰でもAGAを発症するわけではありません。

その理由は男性ホルモン受容体との結合のしやすさにあります。

ホルモンというものは細胞内に存在する
受容体(レセプター)と呼ばれるタンパク質と結合することで
その効力を初めて発揮できるものです。

受容体との結合のしやすさを感受性と言いますが
それは遺伝子を調べればわかるようになりました。

今や薄毛は個別治療が可能な時代へと突入しています。

男性ホルモンの影響を受けやすい人(感受性が高い人)は
ハゲやすいリスクがありますが薬が効きやすい特徴があり、

逆に感受性が低い人はフィナステリドを飲んでも
思ったより効果が出ないので生活習慣の改善を
より一層努力する必要があるなどの判断が可能になります。

今回は少しマニアックな情報ではありますがAGAの遺伝子検査が
どのような仕組みで行われてるのかを解説していこうと思います。

まずAGA検査キットを取り寄せるか遺伝子検査ができるクリニックに赴きます。

※クリニックはなるべく知識が豊富な医師がいることを確認して選んだほうがベターです。
中にはあまり詳しくない医者もおり的確なアドバイスが受けられない場合があります。

そして検体を採取することになります。

遺伝子はどこの細胞にも存在しているので髪でも爪でも血液でもなんでもいいのですが、
一般的には最も採取しやすい頬の内側の粘膜を特殊な綿棒で取ることが推奨されています。

次に検体からDNAを採取することになります。

DNAは細胞核という中心部分に入っているので
界面活性剤などを利用し細胞を破壊して取り出します。

遺伝子検査は技術が進歩したおかげで誰でも手軽に行えるようになった

今度は取り出されたDNAを特殊な技術によって増幅させます。

ここではPCR法という技術を例にしますが、
DNAは94℃の熱を加えると2本の線が1本になります。

逆に冷やすとまた2本の鎖に戻る性質があります。

それを利用して1本になったDNAにプライマーという物質を加えて冷やします。

プライマーとはDNAを構成する物質である核酸の断片の事を指します。

添加後、一定温度まで下げると勝手に対応する部分と結合を開始します。

するとポリメラーゼという酵素が働きDNAの増幅が始まります。

ポリメラーゼは生体内にも存在する
DNAを2本の鎖に合成する時に働く酵素で、
検査では人工的に作られたものを使用します。

この手法によって調べたい部分のDNA配列だけを増幅して調べることが可能になります。

そして増幅したDNA配列をシーケンス法という手法で
塩基ごとに切断して断片を解析することで
CAGリピートがわかるという流れになります。

昔はその手順を手作業でやっていたそうですが、
現在は機械で全てやってくれるそうなので技術の発達には本当に頭が下がります。

スポンサーリンク

シェアする