ips細胞で毛根組織「毛包」の再生に成功|新たな薄毛治療法への期待

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ips細胞というものをご存知の方は多いと思います。

京都大学の山中伸弥教授らによって開発された人工多能性幹細胞のことで、
あらゆる細胞に変化することができるという世界的に注目を浴びたものです。

山中教授のノーベル賞受賞は
数多くのメディアに取り上げられていたので
話題性と期待感は計り知れないものがあります。

さらに!

AGAなどの薄毛に悩む方に明るいニュースが飛び出しました。

2013年1月23日のこと。

慶応大学と京都大学の共同チームが
iPS細胞を使ってマウスの体内で毛包組織を
作り出すことに成功したというのです!

毛包とは毛根部分の周りを囲っている皮膚組織の一種で、
ちょうど髪の毛を刀の鞘(さや)のように包み込んでいます。

※毛根はよく毛の根元と思われがちですが、
正確には皮膚内部にある部分の全体を指します。

逆に外に出ている部分を毛幹(もうかん)といいます。

毛包は髪の毛を支えるだけでなく、
成長にも大きく関わるとされる組織なだけに、
人工的に作り出せたのはとても画期的です。

まだ毛乳頭細胞や毛母細胞などはできていないそうですが、
この研究には大変注目したいと思います。

ips細胞によって髪の毛の元となる組織が作られるという話が出てきましたがいろいろ問題点も残っています

これまでの説明で分かるとおり髪の毛は細胞の塊です。

ips細胞はすべての細胞の子孫ともいえる存在ですので
今後研究が進めば活力を失った細胞を噴気させ
ふたたび黒々とした丈夫な髪を生やす可能性が高まると思います。

また、事故や火傷、重度の感染症などで失った毛根組織も
再生できる可能性も出てきました。

瘢痕性脱毛症は毛根が死んでしまった最も重い脱毛症なので、
いまのところかつらや植毛でしか対処できません。

しかしIPS細胞の育毛技術が確立されれば
どんな状況でも再び髪を生やせる可能性があるのです。

ただ懸念材料もたくさんあると思います。

日本は特にそうだと思いますが
いろいろな手続きや認可がおりづらいことがあって
技術が開発されたとしても一般人に施術できるのは
まだそうとう時間がかかると思われます。

また、おそらく薄毛治療に関しては今後も健康保険が適用されないと思われるので
植毛やハーグ治療かそれ以上の費用の負担を求められる可能性が高いです。

ということでどんなことにも良し悪しがあるので、
期待しつつもあせらないことも重要です。

ただAGAの場合は発症しだすと進行し続けるので
日々の努力はこれまでと同じように続けていきましょう。

残念ですがまだマウスによる実験段階ですので、
技術が確立されるのを待っていたら
髪の毛のほとんどが抜け落ちてしまいます…

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