側頭部と後頭部がハゲにくいのは男性ホルモン受容体がないため

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脱毛症にかかる人は頭頂部や前頭部が
薄くなるという大きな特徴があります。

それともう一つ、
側頭部や後頭部が薄くならない
という特徴もあります。

上は何もないほど深刻な脱毛になったとしても
側面や後ろはしっかり残っている、という人は
誰もが見かけたことがあると思います。

男性型脱毛症(AGA)は
頭頂部か前頭部のみ(またはその両方)が
薄くなるという特徴があります。

AGAは脱毛症で最も多い例なので
側頭部と後頭部の毛が残ってる人が多い・・・

という簡単な理屈ではなく
体内の仕組みにちゃんとした理由があります。

AGAは男性ホルモンのDHTが毛乳頭細胞内の
男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と
結合することによって発現するのですが、
側頭部と後頭部には受容体が存在しないのです。

よって男性ホルモンによる脱毛症は
起こりようがないということになります。

ところが、
側頭部が絶対薄くならないということではありません。

後頭部も脱毛の仕方がひどいと
頭頂部の薄毛部分が広がっていくこともあります。

それには3つの理由が考えられます。

1つ目は極度の血行不良が起きた場合

髪は血液から栄養をもらっているので
滞れば当然影響がでてきます。

温度が低い(血流が悪い)箇所ほど
薄毛症状が顕著である
という報告もあるので
ありえない話ではありません。

2つ目は病気によるもの

甲状腺疾患や自己免疫疾患による脱毛は
部位を選ばず発現する特徴があります。

甲状腺ホルモンは髪の発育に関わり、
免疫細胞が毛根を攻撃すると円形脱毛症になってしまいます。

3つ目は受容体が存在するかもしれないこと

頭部全体に男性ホルモン受容体が
存在している人もいるという情報もあります。

定かではありませんが、
脱毛症や髪の毛の仕組み、そして遺伝のことは
全てが解明されたわけではないので
現時点ではその可能性も否定できません。

これらのことから薄くなりにくいことは確かですが、
絶対安心ではないということになるのです。

この記事のタイトルを「ハゲない」ではなく
「ハゲにくい」と表現したのはそのためです。