今回は参考としてエルゴチオネインを多く含む
 キノコについてお伝えしようと思います。
 少しおさらいすると、
 エルゴチオネインとはアミノ酸の一種で
 健康的に非常に優れた効能を有する物質です。
 抗酸化力はビタミンEの7000倍という驚異的な数値を叩き出し
 ミトコンドリアを活性酸素から強力保護することができ
 細胞の活動を活発化することができます。
 髪も細胞から作られるものなので
 抗酸化は育毛的にも非常に重要な意味を成します。
 さらに髪を太くしたり脱毛酵素を抑制する効果もあり
 まさに天然の育毛成分といってもいいくらいです。
⇒エルゴチオネインの効能についてはこちらの記事にまとめてます
 さて、そんな優れたエルゴチオネインですが
 一部の育毛剤を使用するのもいいですが
 直接口から食すことも良い選択肢になると思います。
 しかし、エルゴチオネインは一部の細菌か
 キノコしか合成できない非常に希少な成分です。
 一応一般的に流通しているシイタケやエリンギなど
 ほとんどのキノコに含まれてはいるのですが
 含有量に大きな開きがある特徴あります。
中でもダントツで多いのがコプリーノという茸です。
 コプリーノは日本を含め温帯地域に広く分布するキノコで
 和名はササクレヒトヨタケといいます。
 蚕の繭のような傘の形をした真っ白いキノコで
 傘の部分がささくれているような感じで、
 一晩で大きくなるほど成長が早いことから
 その名がついたといわれています。
 成長が早い分、形を保っているのは
 わずか数日であり幻のキノコという異名をもち、
 ヨーロッパでは高級食材として珍重されています。
 
 ではエルゴチオネインの含有量ですが
 1グラム(乾燥粉末)あたり約9.5mgです。
シイタケは1グラムあたり0.4mgほどなのでその差は歴然です。
 コプリーノにつぐタモギタケでも6mgほどですから
 その多さにうなずけると思います。
 よってコプリーノは地球上で最も多くの
 エルゴチオネインを含んだものといわれています。
| 参考:各キノコのエルゴチオネイン含有量 (いずれも1グラム当たり:単位はmg) | |
|---|---|
| コプリーノ | 9.5 | 
| タモギタケ | 6.0 | 
| オオイチョウタケ | 2.1 | 
| ヒラタケ | 2.0 | 
| ヤナギマツタケ | 1.8 | 
| エリンギ | 1.8 | 
| マイタケ | 1.5 | 
| サウーバ | 1.2 | 
| ヒメマツタケ | 1.0 | 
| ナメコ | 0.8 | 
| シイタケ | 0.4 | 
| アンニンコウ | 0.4 | 
| アガリクス | 0.2 | 
※あくまで目安(参考値)です
 ただコプリーノは100グラムで3000~4000円くらいもするので
 毎日食べることはちょっと厳しいかもしれません。
2位のタモギタケも人気があり売切れてることも。
 けれどもキノコ類は全般的に体にいい食品ですので
 エルゴチオネインの含有量を基準にせず
 積極的に食べてほしい食材の一つです。

 
        