毛髪はどのような作りになっているのか|構造を簡単におさらい

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一つの参考として毛髪の構造について
すこしだけ触れていきたいと思います。

髪(体毛)は外に出ている部分の毛幹と
皮膚の内側部分の毛根に分かれています。

まず毛幹についてですが、
それは3層構造になっています。

内側から順に、
毛髄質(もうずいしつ・メデュラ)、
毛皮質(もうひしつ・コルテックス)、
毛小皮(もうしょうひ・キューティクル)
となります。

毛髄質は毛根付近は液体ですが
上の方では水分はなくスカスカな状態です。

不思議なことに欧米人には毛髄質は
ほとんど見られないようです。

そして他の部位と化学的組成が異なるため
役割はよくわかっていないそうですが
空洞に近いということで緩衝、軽量、断熱、保温の
効果があるのではないかと思われます。

次に毛皮質について

毛髪の8割以上を占める部分で
繊維状のたんぱく質が詰まっています。
(ほとんどケラチンが占めています)

この部分により髪の強度が決まり
メラニン色素が含まれるので髪の色も決まってきます。

そして毛小皮について

この別名のキューティクルが
一番聞いたことがあると思います。

いわばそれは毛髪の保護膜で
筍の皮のように5層構造になっています。

それがダメージを受けて少なくなると
ハリ(強度)やコシ(弾力)がなくなっていきます。

染髪やパーマなどは髪によくないといわれますが
それはキューティクルが剥がれ落ちるためなのです。

そして次は内側である毛根部分。

毛根は毛の根元だと思う方がいるかもしれませんが、
正確にはその部分は毛包といいます。
(または毛球といわれることもあります)

抜けた毛を見るとわかりますが少し丸い形をしています。

毛包の最下にはすこしくぼんだ領域の毛乳頭があり、
それを囲むようにくっついているのが
髪の元となる毛母細胞です。

毛母細胞は毛乳頭に繋がる毛細血管から
栄養分や酸素を受け取って分化していき、
それが次第に硬くなることで毛髪ができていきます。

あと全ての毛根には皮脂の分泌元である皮脂腺と
毛をたたせておくための立毛筋が繋がっています。

ちなみに鳥肌が立つのは立毛筋が緊張するからなんです。

脱毛症は毛幹部分ではなく毛根部分の異状によるものなので
そこに注目する必要があるのです。

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