子供にも可能な局所免疫療法|副作用は少ないが時間がかかる

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円形脱毛症の治療で最も有効なものの
一つに数えられてるのが局所免疫療法です。

どのような治療法かというと、

まず脱毛部位に
スクアレン酸ジブチルエステル(SADBE)か
ジフェニルシクロプロペノン(DPCP)という
かぶれを起こさせる特殊な薬を貼り付けます。

最初は1%の高濃度なものですが2週間つけた後、
今度は低濃度のものをつけていき
かぶれがひどくならないように処置をします。

かぶれを起こすことにより
免疫機能が狂ったリンパ球を抑制する
別のリンパ球が集まるようになり
結果的に発毛を促すことができるというわけです。

よってかぶれ療法ともいわれています。

この治療法のいいところは副作用が少ないこと。

小児にも使えるほどなので
安全性はステロイド療法よりずっと高いと思われます。

ガイドラインではステロイド療法と同じく
B判定を受けていますが

安全性が高いことに加え
慢性化や重症化した方にかなり有効だそうなので
局所免疫療法が一番いいような気もします。

有効率は一部で9割に達するといわれてますが
もちろん個人差があると思うので
実際どのくらいあるのかは未知数です。

あと半数以上に十分な効果が出たり
3ヶ月目頃から毛髪が再生したと
確認された例もあるようです。

しかしいくつか欠点があります。

かぶれを誘発するということで
アトピー性皮膚炎などを発症してる場合は
それが悪化する可能性があります。

あと小児で脱毛部位が広い場合は
有効率が低いといわれています。

そしてこの療法はとても時間がかかります。

薬の濃度を間違えるとかぶれがひどくなるので
少しずつやるしかないこともありますが
他の治療と併用できないのも関係してると思います。

大体半年から1年以上かけねばならないので
通院の手間が長い間続くことになります。

でも副作用が少ないことを考えると
それだけ手間をかける価値はあると思います。

参考:円形脱毛症のガイドラインについて