円形脱毛症の治療で漢方薬を用いる方法は根拠が乏しいのが現状

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体にとてもいい印象がある漢方薬は
円形脱毛症にも効くともいわれています。

たしかに悪いイメージはないのですが、
肝心の効果は微妙なようです。

一応漢方を用いた症例の報告があるので
それをさらっと見て行こうと思います。

49症例に対して11種類の漢方薬を使用した例では
症状が軽い人、重い人いずれも脱毛範囲が縮小

9症例に対して他の療法も併用した例では
4症例がよく効き、3症例に有効性が示される

ちなみに2つの報告で共通して用いられた
柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
という漢方薬にはストレス性の脱毛に聞くといわれています。

こう見るとわからないことだらけなので
たしかに有効かどうか判断を付けにくいといえます。

再発はするのかしないのか、
漢方薬単独ではどの程度効果がでるのか、
どの漢方薬がどの症状に最も適当なのか、
などなど謎が多いのが現状です。

PUVA療法や液体窒素療法と
併用した例もありますが
それも効果は判然としていないようです。

よってガイドラインでは
C2判定(現時点では推奨できない)になってます。

ただ漢方薬は体にいいうえ副作用もないことから
今後研究や試験が盛んに行われることを期待したいですね。

使用は禁忌というわけではないので
使いたい場合は使ってもいいと思いますが
漢方薬はとても種類が多く名前も難しいので
医師と相談して決めるようにしましょう。

円形脱毛症ガイドラインの記事へ