国内版の胎児危険度を表す添付文書|4つに区分けされる

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医薬品を妊婦や授乳婦に与えたときの
子供への影響を表した分類は日本にはありませんが
個々の医薬品の説明に注意書きが添付された形になってます。

禁忌 投与しないこと
△  投与しないことが望ましい
◇  治療上の有益性が危険を上回るときのみ投与すること
-  記載なし

一覧にしてみるとかなりシンプルですが
意味合いは他の国の分類と同じような感じです。

禁忌にはなっているがその理由は
安全性が確立されていないに留まっていたり
禁忌でないからといって安全ではないという具合です。

また、動物実験も同じく考慮されていて
危険な結果が多いほど当然危険度を高く判定します。

しかし動物で奇形の危険性があると判断されても
投与量がものすごく多かったりもするので
必ず人間にも影響するのかはわからなかったりする。

(その逆も然り)

近年は安全性を最優先に考えられる傾向があるので
少しでも危険性があると注意喚起されますが
あまりに情報に過敏になっても困ることになります。

例えばてんかん薬(カルバマゼピン)は
奇形のリスクが強く疑われていますが
だからといって服用をやめると自身が危なくなる。

またリスクが指摘されていても
どれも必ず起こるとは限らないので
妊娠をやめることも問題といえる。

心配な場合は医師に相談したり
その薬について調べたほうがいいでしょう。

ちなみに薄毛治療薬のフィナステリドは
FDA版胎児危険度分類でカテゴリーXに指定されており
女性が飲んでも効果がないので利用すべきではありません。

FDA版胎児危険度分類と育毛薬のリスクについて

オーストラリア版胎児危険度分類について

虎ノ門病院版胎児危険度分類について