ナッツ類は育毛に良いと一部(トップテンオブシティなど)で
評判になっていることから何回かに分けて
ナッツの良さや欠点などを考察しています。
今回はピスタチオについて触れていきます。
ピスタチオも他のナッツと並んで人気が高いので
よくスーパーなどで見かけることがあると思います。
横から見るとパックマンに似た形の薄い肌色の硬い殻があり、
可食部である実は鮮やかな緑色という特徴があります。
では肝心の栄養素はどうかというと、
簡単に表現すると他のナッツと同じく栄養価が高いものとなります。
アミノ酸、ビタミン類、ミネラルをバランスよく含み、
ナッツ類ではおなじみの良質な脂質(不飽和脂肪酸)が多かったりと、
ほとんど文句の付け所はありません。
当然タンパク質も植物性なので動物性のそれより体に良いですし、
含有量も20%ほどと植物性食品の中では高い方です。
ピスタチオはアメリカやトルコ、イランなどの
乾燥地域が主な生産地なので世界的にも人気が高く、
健康効果に関する多くの事柄がわかっています。
コレステロールの善玉を増やし悪玉を減らすオレイン酸、
高血圧やむくみに良いとされるカリウムが豊富、
ビタミンB群でホルモンバランスや精神の安定、
脂肪肝などの重病につながる要因に働きかける、
(細胞分裂にも重要なので育毛的にもよく必須といわれる)
紫外線などの有害な光線から目を守るといわれる
ルテイン、ゼアキサンチンなどの特殊な成分も含む、
そして詳細な作用機序(メカニズム)は不明ですが、
豊胸の補助や血糖値の管理、勃起不全の改善などの
効果もあるとまことしやかに囁かれています。
さらにピスタチオのメリットを主に伝える協会や、
アメリカのスポーツ選手が公式スナックにするなど
美点は枚挙にいとまがない感じになっています。
また、味の好みは分かれますが実は柔らかく
独特の風味と色があることから菓子類の材料にされることもよくあります。
美味で用途も多いことなどが関係してか、
ピスタチオはナッツの女王という異名もあるくらいです。
・ピスタチオの注意点は他のナッツと同じ
ナッツは植物性食品で栄養価もバランスも良いことから
育毛食といっても過言ではない代物ですが、
当然のことながら食べ過ぎは体に毒となります。
ピスタチオは他のナッツと比較するとカロリーが低めで
ヘルシーというイメージが少々強いですが、
それがいくら食べてもいい理由にはなりません。
食べ過ぎは消化エネルギーを多く使うことになり、
処理しきれない分は腸内環境を荒らす原因になったりします。
カロリーよりも気にしてほしいのは炭水化物です。
ピスタチオには100グラム中30グラム弱の炭水化物を含んでおり、
他のナッツと同等レベルの高い数値となっています。
食物繊維を豊富に含むとよく言われますが、
糖質も同じくらいの割合で含んでいることも見逃してはいけません。
また、くるみの記事でも少し触れましたが、
いくら良質な脂とはいえバランスよく摂らないとダメです。
ピスタチオにもリノール酸やα(アルファ)リノレン酸など
摂取が必要な脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)を含みますが、
リノール酸の方が圧倒的に含有量が高いです。
(ピスタチオ100g中にリノール酸は約13gなのに対し、
α-リノレン酸はわずか0.25g程しか含まれてません)
そのような理由からピスタチオもナッツの一種だから
髪にいいと思って偏食したり過食したりするのは
バランスが良い食事とは言えないので注意しましょう。
ちなみにアメリカピスタチオ協会によると、
日本人は1日に43粒食べることを推奨してるので、
それを目安にすればいいと思われます。
もちろんその量を摂らなければ健康になれないとか
髪が生えないとかそういうことではないので
自分の中で適度と思える量ならそれより少なくても全然問題にはなりません。
繰り返しになりますが食べ過ぎは消化不良などを起こし、
体のコンディションに多大な悪影響を及ぼすので
髪の生育にも当然悪い要因となってしまいます。
むしろ自分の体と相談して決めることが最良だったりします。
あとナッツ類は全般的にそんなに安くはない食べ物なので、
そういう意味でも節度を持つことは大切になります。
<他のナッツ類の考察記事一覧>
⇒ピスタチオ(この記事)
<参考>