イソフラボンの過剰摂取は副作用が懸念されるので摂取量に注意

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イソフラボンは女性ホルモンの
エストロゲンと構造が似ているため
更年期障害を緩和する効果が期待されてます。

そして髪の成長を促すタンパク質を
増やす効果もあることから
育毛にも期待されているすごい物質です。

しかし過剰摂取は副作用のリスクがあるので
気をつけないといけません。

実際いろいろな実験が行われており
あまりよくないことが起きているのは確かです。

例えばホルモンバランスが崩れて
月経周期が変動したりします。

閉経前の日本人女性に通常の食事で
大豆イソフラボン29.5mgに加え
豆乳400ml(75.7mg)を摂取してもらう実験では、

女性ホルモンの一種であるエストラジオールが
30%ほど低下し月経周期が11.7%長くなったという。

(エストラジオールはエストロゲンの一種で
最も生理活性が強いものです。不足すると妊娠しづらくなる)

また、動物実験で卵巣や精巣に
悪影響が出たという報告があることから

妊婦や乳幼児、小児(15歳以下)には通常の食事に追加して
イソフラボンを摂ることを推奨されていません。

まだ明確にわかってないことが多いですが
一部では乳がんのリスクを増やすという指摘もあるので
摂りすぎないことに越したことはないでしょう。

ちなみに1日の摂取量の上限である
70~75mgという数値も実験が元になっています。

閉経後の女性を対象にした1日に大豆イソフラボンを
150mg摂取してもらう5年間の長期実験が行ったところ、

30ヶ月ではプラセボ群(偽者)と大きな変化はなかったが
60ヶ月では子宮内膜増殖症を発症する人が明らかに多くなったという。

(子宮内膜増殖症とは文字通り子宮内膜が増える病気で
生理痛や出血がひどくなったりする)

その結果から150mgが健康被害が現れる目安とされ、
その半分の75mgを上限と定めたのです。

そしてふつうの食事に加え
27.1mgと57.3mgを追加して摂取した実験では
前者はエストラジオールの量が増えたが
後者は優位に低下したことがわかりました。

よって57.3mgを上乗せ摂取量の一つの目安とし
そのおよそ半分の30mgまでにしましょうと決めたのです。

それがサプリメントでの摂取は
1日30mgまでになっている理由です。

あと補足として、
男性ももちろん過剰摂取に注意です。

それにより乳房が大きくなったり
精子の働きが弱まったという報告があるからです。

育毛の思いが強くて
たくさん摂りたくなる気持ちもわかりますが
何が起こるかわからないので
摂取量はしっかり守ってほしいと思います。


食品に含まれるイソフラボンの目安量はコチラ