大豆などに含まれるイソフラボンには
2種類の型が存在します。
1つは糖と結合したグリコシド型(配糖体)。
もう一つは糖と結合しておらず
単独で存在するアグリコン型。
両者の違いは吸収効率です。
グリコシド型も腸内細菌の作用で
アグリコン型になってから吸収されますが
最初からアグリコン型になってるほうが
吸収されるのが早いというわけです。
よってアグリコン型を摂取するほうが
効率的といわれています。
アグリコン型イソフラボンとして
そのまま存在している量が多いのは
発酵食品である味噌や醤油、納豆といわれます。
他の食品は基本的にグリコシド型として存在しています。
ちなみに体に吸収される際はアグリコン型となるため
食品に含まれるイソフラボン量の目安や安全基準は
アグリコン型の量で判断しています。
グリコシド型をアグリコン型に換算するには
大豆イソフラボンの中で最もエストロゲン活性が強い
ゲニステインの換算値(0.625)を用います。
参考までに計算式は、
グリコシド型イソフラボン量 × 0.625
グリコシドが100mgだとしたら
アグリコンは62.5mgになります。
ただしイソフラボンの作用自体が
全て解明されているわけではないので
本当にアグリコンの方がいいのか
よくわかっていない部分もあります。
吸収率は大して変わらないという指摘や
グリコシド型のほうがいいという意見もあります。
あとトクホ(特定保険用食品)に認定されてるのは
グリコシド型イソフラボンという事実も。
要は2つの型は参考程度にしておき
いろんなものをバランスよく食べ過ぎないことが
最も健康的にいいことに落ち着くと思います。