葉酸が欠乏したときに出る症状|妊娠・病気・アルコール等が原因

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様々な役割がある葉酸(ビタミンB9)ですが
特に血液との関係が深い栄養素です。

不足すると赤血球の容積が大きくなって
酸素の運搬能力が低下するタイプの貧血である
巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)
起こすリスクを高めます。

葉酸は遺伝物質を構成する核酸の合成に関わっており
その異常が発端で起きます。

ちなみにビタミンB12と協力してるので
それが不足しても上記の貧血リスクが上がります。

髪は毛母細胞の分裂により作られますが
酸素は細胞の活動に不可欠なもので
葉酸不足は髪によくないといえます。

また、葉酸はホモシステインというアミノ酸を
メチオニン(これもアミノ酸)に変える働きがあるので
不足すると血中のホモシステイン濃度が上昇します。

ホモシステインが増えるとは
血液が凝固する(血栓ができる)可能性が高くなり
血管が詰まったり、心筋梗塞・脳卒中などの
リスクを高めてしまいます。

そこまでいかなくても血流に影響が出そうなので
やはり髪には悪い要因となるでしょう。

さらに妊娠中の女性が葉酸不足になると
胎児が神経管閉鎖障害という先天性の病気にかかる
リスクも高め最悪の場合死に至ります。
(脳と脊椎が正常に繋がらず脳の発育などに影響する)

では葉酸不足になりやすいのはどんな人かと言うと、

妊娠中の方や小腸の病気で吸収障害が起こっている場合や

癲癇(てんかん)の治療薬であるジランチン、
鎮痛剤のフェノバルビタールなど
葉酸と拮抗する薬剤を使用してる場合があげられます。

あとおそらく最もありそうなパターンは
アルコールの摂り過ぎですね。

アルコールは他のビタミンもそうですが
量を激減させてしまうので注意しましょう。

強い弱いに限らず1日に最大で缶一本までに
しておいたほうが無難だと思われます。

また、ビタミンCも摂取しすぎると
葉酸の排出量が増えてしまいます。

ビタミンCの摂取は1日に100mgほどにしましょう。

葉酸の過剰摂取について

葉酸が含まれる食品一覧はこちら