白髪の原因は脱毛症とよく似ている|やはり遺伝の関連が深い

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白髪になる仕組みは色素細胞(メラノサイト)の元である
色素幹細胞が枯渇することだとわかりました。

ではなぜそうなってしまうのか。
今のところ代表的な原因は次のようなことがいわれています。

まず加齢です。

加齢は体のあらゆる組織を衰えさせます。

色素幹細胞自身の増殖や
色素細胞に分化する能力の低下、

色素細胞がメラニン色素を作り出すときに
必要なチロシナーゼという酵素の低下により
色がだんだんつきにくくなってくる、

ということが起こるのです。

あと加齢は早老症原因遺伝子(ATM遺伝子)という
色素幹細胞の質を維持する遺伝子の機能を
低下させてしまいます。

次に食生活の乱れです。

ダイエットをすると白髪増える場合がありますが
それは栄養不足によるものです。

髪の毛は10万本くらいありますが
そのほとんどが毎日成長しているので
エネルギーをたくさん必要としています。

当然同じようにメラノサイトも
どんどん色付けをしないといけないので
栄養不足だとまずいというわけです。

次に紫外線です。

紫外線はDNAを損傷させることがあります。

DNAの損傷がひどいと修復ができず
色素幹細胞が減ることに繋がります。

そして遺伝や病気も関係しています。

たまに10代でも白髪が出る人がいますが
通常白髪は老化現象なので遺伝子に
なんらかの異常があると考えられるのです。

病気の場合、甲状腺疾患や貧血、
自己免疫疾患で起こりえます。

貧血は血の巡りが悪くなり、
甲状腺疾患は甲状腺ホルモンが減り、
自己免疫疾患は色素細胞を攻撃します。

こうみると脱毛症の原因とそっくりだということがわかります。
色素細胞も髪の毛を作る毛母細胞も同じ場所に
存在しているので関係がとても深いことが読み取れます。

ちなみに髪の毛というのは
細胞が角化(ケラチンが吸着して硬くなる意)したもので
言い換えれば死んだ細胞です。

よって現在ある黒い髪が白く変化することはありません。

マリー・アントワネットが処刑のストレスにより
一夜にして髪が真っ白になったという話は有名ですが
科学的にそれはありえない話なのです。

ストレスと白髪の関係は賛否両論ですが
とりあえずストレスは体に悪いので
避けるか減らすに越したことはありません。