頭皮を強く叩くことはよくない|血行促進は全身から考える

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髪の毛は毛母細胞が分裂することで成長します。

毛母細胞が活動するためにはエネルギー(栄養素)が必要ですが、
それはもちろん血液から供給されます。

よって血行が悪くなると必然的に髪の成長は鈍化するので
その重要性を理解してる人は多いと思います。

問題はその方法になります。

頭皮をマッサージしたり叩いたりして
血行をいわば強制的によくしようという方法がありますが、
それはほとんどの場合そんなによくありません。

マッサージはシャンプーのときに軽くすることで
皮脂を浮き上がらせることに繋がりますが
気づいたときにやるなど頻繁に行うと頭皮に余計なばい菌などをつけることになります。

そして叩くことは頻繁に行うマッサージよりおすすめできません。

一時期テレビCMで育毛剤をつけたあと叩く
という方法が紹介されていたのでそれに影響されて
よくやってる方がいまだにおられるかもしれません。

しかし頭皮を叩くと皮膚が硬くなってしまい、
かえって血行が悪くなる恐れの方が高いです。

足の裏の皮膚がいい例です。

最も刺激が伝わる部分ですので誰でも足の裏の皮膚は硬くて分厚いです。

さらに余計な刺激を与え続けることで頭皮が充血する恐れだって出てくるのです。

頭皮の色は青白いのが一番健康的なのですが、
充血すると赤茶っぽい色になってしまいます。

赤=血液のイメージが強いので赤いほうが
血行が良いと思われがちですがそうではないのです。

あと頭皮をたたくという手法は主にブラシを使って行うものとなっているので、
強くやりすぎると細かな傷を増やしてしまい、細菌の入り口を増やしかねません。

中には剣山を使って流血するまで刺激して
髪が生えたと豪語する方も過去にいたようですが、
それは最もおすすめできない方法になります。

頭皮を無闇に刺激するのは硬くしたり傷つけたりする恐れがあるので禁物です

100歩譲って髪が生えたとしても
剣山の刺激で発毛したとは考えにくいですし、
そんな苦痛を伴う手法は継続できるものではありません。

そして叩くことで血行がよくなったとしても
それは一過性のものに過ぎないので全然意味がありません。

血液は全身を流れてるものであり、
頭皮にだけアプローチしても他の部位の血行が悪ければ
結局は頭部に回る血流も悪くなります。

特に肩や首、目の周辺が凝ってる方や
足が冷たいという方はけっこうな割合でおられます。

そういうことも是正していかないと
本当の血行促進は望めないということです。

ただ以前、漢方針ブラッシング療法という手法を紹介しました。

それは今回の話と逆になるような手法ですが、
正しく行えばそこまで問題にはならないと思います。

中には気持ちだけが先走って強く叩きすぎ、
血を出す人までいるようですがそれでは明らかに逆効果です。

ブラシで叩く方法を打法と言いますが、
それはやるとしても30秒とかほんの少しでもいいと思います。

もし漢方針ブラッシング療法をやってみたいのでしたら
なるべく頭皮に負担のかからない圧法や推法を中心に行ってみてはいかがでしょうか。

もちろんやりたくないのならそれでもOKです。

育毛法はたくさんありますが全てを行わないと
髪が生えてこないわけではないので
自分がやりやすくしっくりくるものを継続することが大事となります。

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