マイクロスコープで頭皮チェックする意味はほとんどない

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マイクロスコープで頭皮チェックする意味は?

マイクロスコープは育毛サロンなどの会社では
おなじみのアイテムとなっている装置です。

頭皮チェックのために無料カウンセリングや
初回の施術前、または定期的に使われます。

最近は個人でも安価な製品が登場し
自宅でも使うことができるようになっています。

しかし、それを使う意味はほとんどなく
自己満足のレベルでしかないと
当ブログでは結論づけています。

いくら拡大したところで薄毛の原因を
視認することはできないですからね…

・頭皮を拡大すると薄毛リスクがわかる?

まずはマイクロスコープの基礎的な部分から触れます。

直訳すると顕微鏡になるのですが、
一般的にはパソコンなどに接続して
リアルタイムで対象物を拡大しながら
見るためのカメラの一種を指します。

性能はピンキリで個人で買えるものは
3000円台で購入できるくらいですが
下手な監視カメラよりも綺麗に映るようなので
すごい進化かもしれません。

育毛サロンで使われているものは
200倍まで拡大できるものがよく使われてるようです。

そのくらいの倍率だと毛穴も髪も
ものすごく巨大に映し出されるので
人によっては引くかもしれません(笑)

その拡大した画像(映像)を参考に
頭皮の色や毛穴の皮脂の詰まり具合などを見て
薄毛リスクがあるかチェックするとのこと。

昔から頭皮環境が悪いと薄毛になると言われているので
ある程度は健康状態を見ることはできるかもしれません。

炎症が起きていたら赤くなったり、
間違った頭皮ケアを続けていると皮膚が薄くなって
毛細血管の色が滲み出て赤茶色になったりですね。

・マイクロスコープは何のために使われているのか

ただ問題なのはマイクロスコープで頭皮を見たところで
得られる情報はたかが知れていることです。

つまり使う意味はほとんどありません。

育毛サロンなどの民間企業では
毛穴に皮脂が詰まって汚れていると
薄毛の原因になるとよく言いますが、
それは大間違いだととっくにわかっています。

AGAは遺伝的な理由による脱毛症なので
細胞の中の問題です。

いくら頭皮を拡大して見たところで
DNAの構造や特徴が見られるわけでもなく
男性ホルモンがどの程度髪の毛に
影響を及ぼしてるかも当然見えません。

円形脱毛症も同様に体の内部の問題なので
表面をいくら見てもほとんど無意味です。

皮膚炎が原因の脱毛症だとしても
炎症は特に拡大しなくても確認はできますし、
ごっそり抜けているのなら肉眼で十分見られます。

そしてどんな脱毛症でも段階があるわけで、
今現在の状況をまじまじと見ても
これからどうなるかは何ともいえません。

皮脂が詰まってるといっても
それが必ず炎症に結びつくとは限らないですし
そもそも皮脂は必要なものですから
常に確認できないとおかしいわけです。

よって、このような見方もできます。

マイクロスコープは正当な検査ではなく
儲けるためのツールとして使ってるのではないかと。

薄毛の知識がほとんどない人にとっては
ほとんど素人同然のスタッフの説明も鵜呑みにしがちです。

さらにリアルタイムで頭皮の汚い?状況を見せられると
納得してしまう恐れが高いと推測できます。

ちなみにわざと毛穴に皮脂汚れが確認できるところを
キチッと見せるという巧妙なテクを使うということも
聞いたことがあります。

それに危機感を抱いてしまった人は
契約に踏み切ってしまうというオチです。

これはふとんクリーナーの手法と同じだと思います。

ダニがあなたのお布団にこんなにいるんですよ!
などといって恐怖感を募らせて買わせるという手法ですね。

・頭皮チェックは結果論である

個人的にリーズナブルなものを買って、
自分の頭皮とかその他なにか拡大して見てみたい、
という理由があるなら使ってもいいと思います。

でも薄毛などを診断するツールとしては
何らかの医学的根拠がない限りは
使う意味はほぼないのではないでしょうか。

いまのところそのような話は聞いたことがないですし
ただ表面を観察する程度にしか使われていないので
それをカウンセリングや途中経過などで使うのは
いかがなものかと思ってしまいます。

簡単にまとめるとマイクロスコープは、
結果を見ているに過ぎないということ。

薄毛の人は脂性肌が問題ともよく言われますが
それは生活習慣も関係なくはないですが
男性ホルモンが皮脂分泌を促進する作用も
あることを忘れてはいけません。

そして本来肌は皮脂でバリアを張ってるものなので
むしろテカテカしてる方が正常です。

ひどい炎症がないなら脂ぎってるように見えても
特に問題ではないと思います。

そして毛穴から生えている髪が少ないことが
異常と言われることもありますが
それも部分的にしかあっていません。

AGAにより今見える範囲で減った可能性はありますが
1本しか生えてないからといって
薄毛が進行しているとは限りません。

なぜなら1つの毛穴から生える髪はそれぞれ違うからです。

平均して大体2本生えている感じで
中には1本もあれば3本の毛穴もあります。
(稀に4本毛も存在します)

また、産毛もセットで生えてくる場合もあるので
パッと見で判断することは難しいでしょう。

そんなわけでマイクロスコープによる
頭皮チェックなるものはほとんど意味がなく、
自己満足の領域であると自分は思います。