植毛しても生えない理由の考察 重要なのは手術工程と私生活

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植毛しても生えない?

自毛植毛は技術的に確立しているとはいえ
満足に生えない事例も少なくありません。

今回は植毛後の発毛率に影響する事柄について
詳しく考察していこうと思います。

クリニック(医師)側の問題もありますし、
患者側にも原因が隠れてる場合もあります。

・植毛後の発毛率が悪くなる要因とは?

自毛植毛は移植元の髪の性質が優先されるという
ドナードミナンス理論が証明されてるので
発展してきた技術です。

男性ホルモンの影響を受けない後頭部、
もしくは側頭部の一定のラインより
下にある部分の髪の性質は
移し替えた先でも続きます。

そのためAGAの最適な方法として
世界中で認知されてきています。

ところが色々な背景があることで
必ずしも理想通りに髪が生えない場合も
多くあるのも残念ながら事実のようです。

理論自体はしっかりしてるのに
なぜそのような事態が起こるのでしょうか…。

主な理由は現在のところ4つ考えられてます。

患者の健康状態、手術工程の問題、
物理的な衝撃、術後の過ごし方です。

患者の健康状態とは主に皮膚の状態を指します。

なんでもない通常の頭皮環境と比べて
傷跡や皮膚炎が生じてる場合だと
どうしても結婚不良が関係してか
発毛率は下がる傾向にあります。

ちなみによほどのことがない限り
血液検査などで内蔵に異常があっても
手術は受けられる可能性が高く、
発毛率が悪くなるエビデンスはないようです。

手術工程とは株の扱い方や保存方法、
植え付け方などのことです。

ここを手抜きされたり雑にされると
株の損傷を招き発毛率に大きく影響します。

物理的な衝撃は植毛部をぶつけたり
叩くなどのことを指します。

術後の過ごし方はシャンプーだったり
カツラや帽子の装着だったり
食生活などのこと全般です。

重要なのは2つ目と4つ目、
手術工程と術後の過ごし方です。

・発毛率に大きく影響する植毛手術と私生活

まず手術工程について
深く考察していこうと思います。

植毛手術は大きく分けて
株の採取、株分け、株の保存、
植え付けの4つの工程があります。

株の採取は後頭部や側頭部から
ドナーを取ることですが
その取り方がすごく重要です。

刃が何本もついた特殊なメスだと
時短になりますがドナー(毛根組織)を
傷つける危険性が高まります。

拡大鏡を見ながら刃が一つのメスで
慎重に行っていくのが理想のやり方です。
(これがFUTです)

株分けとは切り取った移植片を
毛穴単位の株(グラフト)に
分けていく作業のことです。

そのとき顕微鏡を使って慎重に
やっていく必要があるのですが
それを使わなかったり機械任せにすると
株が傷つく恐れが高くなります。

FUEだと株分けの工程はありませんが
毛根組織がどの角度でどのくらいの深さか
正確に見ることができないので
FUTよりもリスクが高くなります。

株の保存は一時的に生理食塩水などに
浸しておくことをいいます。

細胞組織は乾燥に非常に弱いため
3分以上放置してしまったら
大幅に発毛率が下がることがわかっています。

株自体を大きくすることで
乾燥のリスクを減らせるという意見もありますが
保存方法を気をつければ優位性はないようです。

最後の工程である植え付け作業では
ピンセットでつまむ力や
株を植え込む深さが関係してきます。

強くつまむと当然負荷が強くなり、
植え付け深度が浅すぎても
深すぎても問題となります。

ちなみに植え付け密度が高すぎると
発毛率が下がるという話もありますが
現在はほぼ解決してるそうです。

スリット(ドナーを植える直線上の毛穴)が
技術の向上で小さくなったためです。

次に術後の過ごし方についてです。

術後は株が定着する前(約2週間)は
特にデリケートにする必要があります。

全く触れてはいけないわけではないですが
医師の支持にちゃんとしたがって
シャンプーをしたりする必要があります。

痒いからと爪を立てて洗うのは論外です。

カツラは発毛率を下げる典型例らしいので
装着する時間を考慮する必要があります。

これといった明確なエビデンス(科学的根拠)は
ないのですが私生活の送り方も
個人的には大事だと思います。

喫煙をなるべく控えたり、
食事を気をつけたりといったことです。

タバコは言うまでもなく不健康の代名詞で
血管が収縮する以外にも様々な問題があります。

血糖値が急激に上がるような食生活も
血管を傷つけることは明白ですので
全くおすすめはできません。

たとえ植毛やAGAとは別次元の話だとしても
健康のことを忘れてはいけないと思います。

髪が生えても不健康になったら
意味がないですよね…

・ドナーは大事に扱って欲しいもの…

植毛後の発毛に影響を及ぼす要素は
多岐にわたることがわかりますね。

私生活の面は自分で気をつけようがありますが
手術の工程で問題があるのはやっかいです。

植毛は技術的に難しい手術であり、
芸術的なセンスも必要と言われてるので
植毛医によって差が出るのは
ある意味仕方ないことです。

そのため失敗と思うケースも
減らないのだと思われますが
だからこそクリニック選びは
神経質になる必要があると思います。

毛根組織はある程度傷ついたとしても
30%ほどは生えるようですが、
産毛化する恐れが高いので
どちらにしろ勿体無いことです。

植毛後の発毛率に関係する事柄をまとめると、

体質、手術の工程(株の採取や分け方、植え付け)、
物理的な衝撃、私生活の送り方の4つがある、

特に手術工程と私生活の要因が大きい、

という感じになります。

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