プロペシア(フィナステリド)と並んで
とても注目度が高い育毛薬のミノキシジル。
ミノキシジルは血管拡張剤として開発されたので
血行を良くする効果がありますが
髪などの体毛が増える副作用が発見され
育毛薬としても活用されるようになります。
ただ血行を促進するだけにしては
発毛効果が強かったのですが
その理由はよくわかってませんでした。
でも最近はメカニズムが判明しています。
毛乳頭細胞に働きかけると
アデノシンというエネルギーやシグナルの
伝達に関わる成分を分泌させます。
すると毛乳頭細胞から血管内皮増殖因子(VEGF)や
角化細胞増殖因子(KGF)という
タンパク質が分泌され発毛を促すのです。
VEGFには傷ついた血管を修復したり
新たな血管を作り出したりして血行を促進します。
KGF(別名FGF-7)は
髪の元である毛母細胞の増殖を促して
髪の成長を促す役割があります。
フィナステリドと違って
髪の成長を直接促すということで
それより効果が高いと言われています。
そして薬理作用が双方で異なるので併用することができ、
そのほうがより効果が高いともいわれます。
もちろん体質は人それぞれなので
効果は必ず個人差がでますが
かなり有効な方法であるといえます。
ただし副作用があるので使用する際は
フィナステリドと同じく注意しないといけません。