アデノシンはFGF-7の産生や血行促進で髪の成長期を伸ばす効果がある

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アデノシンとは遺伝子を構成する成分の
核酸のひとつで元々体内に存在する薬用成分です。

生物のエネルギー通貨といわれる
ATP(アデノシン三リン酸)の原料にもなる
非常に重要な成分です。

アデノシンは育毛に関しても重要な働きがあります。

その働きとはFGF-7を産生すること

FGF-7とは繊維芽細胞増殖因子という
細胞の増殖を促すタンパク質の一種です。

髪の毛は毛母細胞が増殖することによって
どんどん伸びていくので
それを促すFGF-7を用いることは
薄毛対策に効果的というわけです。
(ちなみにFGF-7はミノキシジルを用いても増える)

血行を促進する作用もあるようなので
細胞レベルでしっかり育毛するといった感じです。



そして元々体に存在する成分ということで作用するのが早く
これといった副作用も報告されていないので
けっこう安全な成分だと思われます。

(アデノシンが含まれた育毛剤はアデノゲンなどがある)

男女共に細い毛が減少し太い毛が増えた
という実験結果もあることから
一定の育毛効果は確かにありそうです。

ところがt-フラバノンと同様に
男性型脱毛症ガイドラインではC1に分類されています。

C1は用いてもよいが十分な根拠がない、
という評価の事で推奨度としては上から3番目に位置します。

たしかにアデノシンの有効性を検証した論文は
男女それぞれ1つずつしかないことから
まだまだ研究不足な面があります。

そして髪の成長に関係する因子は
FGF-7だけではないことも
考慮されているのかもしれません。

ということで育毛対策をするうえでは
アデノシンだけに頼るのではなく
他のことも平行して行うのがいいと思います。