悩みでも病気でもなんでも対策はまず原因を知ることから始まります。
言い換えると悩みの根本は何なのかを調べる必要があるってことです。
薄毛体質と言われることがありますが
正にそれを調べることがとても大事になります。
体質調査といったら遺伝子を調べることを
想像する方もいらっしゃると思いますがそれとは全く異なるものになります。
漢方医学では西洋医学にはない
独特の体質分類法が存在しますので今回はその概容をお伝えします。
体質を分類する上で2つのステップをふみます。
1ステップ目は「熱寒分類法」
文字通り体に熱を帯びやすいか、
体が冷えやすいかを分類する方法です。
熱タイプの人は喉が渇きやすかったり冬でも冷たいものを摂りたくなったり、
尿が少なくて淡黄色系になってるなどの特徴があります。
寒タイプはその逆に、
のどが渇きにくく夏でも熱いものを食べたがったり
尿量が多くて無色透明に近い特徴があります。
熱タイプは言い換えると、緊張・興奮・亢進・炎症・充血的体質、
寒タイプは弛緩(しかん)・萎縮・衰退・無力・貧血的体質です。
2ステップ目は「実虚分類法」
今度はさらに充実型と空虚型に分類します。
充実型=実タイプとは言動に元気があり、
体格がよく、暑くても汗が出にくく、
どちらかというと便秘気味な人を指します。
空虚型=虚タイプとは実タイプの真逆で、
言動に元気がなく、がっちりしていない体格、
暑いとよく汗をかき、下痢気味な方を指します。
あと実タイプは病邪(病気の元となる体に悪いもの)を
体外に排出する能力に欠けるが
体内でそれを撃退する力がある体質で、
虚タイプは病邪を排出する能力に長けるが
体内での撲滅能力がない体質という意味でもあります。
よって、漢方的には人間の体質は、
【熱実タイプ】【熱虚タイプ】
【寒実タイプ】【寒虚タイプ】
この4種類に分けることができます。
自分の体質を知ることで
自分に合った漢方薬や食べ物を知ることができます。
逆に知らなければ自分に合わないものを利用して
下手すると逆効果になる恐れもあります。
次回から具体的に体質の見分け方を紹介します。