自分に適した食べ物は体質により異なります。
巷ではこれが髪に良い悪いとよく論じられますが
体質を調べない限り決定付けることはできません。
まず基本となるのは熱寒による分類です。
寒タイプの方は水性の熱性食物と温性食物
熱タイプの方は水性の寒性食物と涼性食物が適しています。
体が冷えやすい方は温かいものがよく、
体が熱くなりやすい方は冷たいものが良いということです。
水性とは体の機能を5つに分けた性質の一つで
髪・腎機能・生殖機能を司る「腎水」に最も強く作用します
次に補瀉(ほしゃ)による分類です。
虚タイプの方は水性か金性の補性食物
実タイプの方は水性か木性の瀉性食物が適しています。
髪は腎水系に属するため基本となるのは
水性食物なのですが金性と木性が出てくるのは
「生剋(せいこく)の原理」が関係しています。
五行には相生(そうじょう)と相剋(しょうこく)の原理があり
「生」とは性質を強めること、「剋」は弱めることを意味します。
つまり五行ごとに弱めたり強めたりする相性の原理のことです。
ある五行がもう一方の五行を強めることを「○○を生ずる」といいます。
木は火を生ずる
火は土を生ずる
土は金を生ずる
金は水を生ずる
水は木を生ずる
逆にある五行が一方の五行を弱めることを「○○を剋す」といいます。
木は土を剋す
土は水を剋す
水は火を剋す
火は金を剋す
金は木を剋す
そして五行には、
実者瀉其子:実の者はその子五行で瀉する
虚者補其母:虚の者はその母五行で補する
という法則もあります。
金は水を生じるから母五行(ぼごぎょう)であり、
木は水に生じられるから子五行(こごぎょう)にあたります。
よって充実タイプには木性食物、
空虚タイプには金性食物も適している、ということになります。
体質別に頭髪に良い食べ物をまとめると次のようになります。
熱実タイプは水性か木性の寒涼瀉性食物
熱虚タイプは水性か金性の寒涼補性食物
寒実タイプは水性か木性の温熱瀉性食物
寒虚タイプは水性か金性の温熱補性食物
ここまで調べてやっと自分の髪にとって
最適な食べ物が判明するんですね。
次回は個々の食べ物の性質について触れていきます。