リアップシリーズの基礎知識 それぞれの特徴を把握しよう

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リアップと一口にいってもいろいろな種類があります。

リアップエックスファイブが一番有名ですが
関連商品は全部で10種類もあります。

試したいのならまずはどんな種類があるかを
把握しておくのも大事だと思うので
今回はシリーズの概要をお伝えしていきます。

・リアップ

まずは最もスタンダードなタイプである「リアップ」です。

ミノキシジル濃度は1%で男性向けの商品になります。

1ヶ月分と2ヶ月分があり
それぞれ60ml、120mlの容量があります。

価格は5500円、9500円と開きがありますが
長く使うなら120mlタイプのほうがお得です。
(単純計算で1500円得)

ミノキシジル以外の成分はプロピレングリコールと
エタノールのみというものすごくシンプルな構成です。

プロピレングリコールは基剤や保湿目的で
よく使われる成分ですが原料が石油であることから
毒性が心配な面があります。

皮膚への刺激性も若干強いことから
これが原因で使えない人もいます。

エタノールはアルコールの一種で
化粧品にもよく使われている成分です。

清涼感から抗菌、防腐など様々な作用があります。

乳化作用もあることからそれを利用して
ミノキシジルを浸透させようとしてるかもしれません。

ただアルコール成分は揮発性という性質があり
肌の乾燥を助長する面もあります。

成分構成はとてもシンプルではありますが
肌に合わない人は合わないと思うので注意は必要です。

もちろんミノキシジルのメリットや
デメリットも考慮することを忘れずに。

ちょっと心配ならX5の前に
ふつうのリアップを試すといいと思います。

・リアッププラス

文字通り、リアップに数種類の成分をプラスしたタイプです。

容量は60ml(1ヶ月分)タイプしかないですが
値段は通常のりアップよりも若干安めになってます。
(リアップ通常版は5500円、プラスは5239円、共に税抜き)

ミノキシジル濃度は1%のままで、
パントテニールエチルエーテル、
トコフェロール酢酸エステル、
l-メントールが新たに追加されています。

パントテニールエチルエーテルはビタミンBの仲間で
細胞を活性化させる効果があるとされています。

他にも抗炎症、フケやかゆみの予防という効果もあり
育毛剤にもよく使われる成分です。

トコフェロール酢酸エステルはビタミンEの一種ですが
医療用医薬品に指定されているちょっと特殊なものです。

皮脂の酸化を防ぐ効果があることから
過酸化脂質の発生を防ぎ炎症を未然に防ぐものと思われます。

l-メントールは清涼感を出す有名な成分で
血管拡張作用もあることから
血行促進にも繋がるかもしれません。

いずれも化粧品や育毛剤でよく使われるもので
経口摂取することはないので副作用の心配はほぼないと
考えていいと思います。

その他の添加物はカミツレ油、BG、クエン酸、エタノールと
ふつうのリアップよりも増えています。

カミツレ油はカモミールから抽出した油で
保湿、抗菌、抗炎症作用があり、
抜け毛予防にもよいと言われています。

BG(1,3-ブチレングリコール)は
石油由来成分でアルコールの一種です。

保水性や吸水性があることから化粧品にも
よく用いられていますが、
石油由来なのが気がかりです。

クエン酸は柑橘類に含まれる酸味成分ですね。
収れん作用(毛穴の引き締め)や酸化防止、
肌のPH調整にも一役買います。

簡単にまとめるとリアッププラスは
頭皮環境の改善も意識した発毛剤です。

一般的な育毛剤や化粧品と比べると成分の種類も多くなく
そこまで曰く付きの成分も多くないのは良いことです。

・リアップジェット

リアッププラスをジェット噴射式にしたようなタイプです。

配合成分は噴射剤以外はリアッププラスと全く同じですが
価格はなぜか3800円(税抜き)と安いです。

噴射剤とはDME(ジメチルエーテル)のことで
燃料にも使われる安全性が比較的高いものです。

目に入ると危ないがふつうのスプレーと違って
頭部に押し当てて使用するので
その危険性はほぼないと考えられます。

より清涼感もアップしたそうなので
使い勝手を重視したいならこれがいいと思います。

・リアップX5プラスローション

リアップシリーズの看板商品。

ミノキシジルが5%含まれた高濃度バージョンで
2015年10月にリニューアルして
プラスローションという表記がプラスされます。

リアップx5にはなかった3つの成分をプラスし
頭皮環境にもアプローチできるようになります。

3つの成分とはピリドキシン塩酸塩と
トコフェロール酢酸エステル、l-メントールです。

後者の2つはリアッププラス、リアップジェットにも
含まれてる成分ですね。

ピリドキシン塩酸塩は過酸化物質、フケの発生を防ぎ
皮脂の過剰分泌を防ぐ効果があるとされています。

抗炎症作用や抗アレルギー作用もあり
医療用医薬品に指定されてるので
育毛剤の類にはない成分となります。

添加物はBGとエタノールは他のリアップと共通しており、
セタノール、ジブチルヒドロキシトルエン、リン酸が違います。

セタノールはアルコールの一種で、
ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)は酸化防止剤で有名な成分で、
リン酸はPH調整や保水剤の役割があります。

気になるのはBHTですね。発がん性や変異原性、
皮膚炎、脱毛などが報告されてる曰く付き成分です。

一応効果をより実感したいなら
X5から始めたり他の製品から鞍替えしてもいいですが
ミノキシジル濃度が上がるので一定の注意は必要です。

・リアップリジェンヌ

リアップシリーズ唯一の女性向け製品です。
以前はリアップレディという名称でした。

60ml(1ヶ月分)で価格は5239円(税抜き)なので
リアッププラスと同じです。

配合成分もリアッププラスとほとんど同じで
違いはヒアルロン酸の有無のみです。

ヒアルロン酸はおなじみの美容成分で
1gで6000リットルの保水力があることで有名です。

ただ美容の定番成分だから入れたのか、
女性は男性より皮脂量が少ないから入れたのか、
理由は定かではないですがほとんど違いはないので
男性が使っても全く問題はありません。

あと違うといったらパッケージくらいです。

ミノキシジル濃度は1%ですので
副作用のリスクは一番低いタイプでもあります。

・プレリアップ

これはクレンジング、シャンプー、コンディショナー、
そしてマッサージトニックEXの総称です。

プレとは以前の、前のを意味する接頭語で
試験的な意味合いもあります。

リアップを使う前に頭皮を綺麗にしておきましょう、
という名目でいずれも医薬品ではなく
医薬部外品、もしくは化粧品に分類されます。

つまりミノキシジルは配合されていません。

成分的にはいたってふつうのスカルプケア用品で
これはすごい!といった特徴は見当たりません。

・フレッシュリアップ

ミノキシジル無配合バージョンのりアップです。

プレリアップのマッサージトニックEXとの違いは
医薬部外品であることです。

フレッシュリアップの方にはトコフェロール酢酸エステルや
パントテニールエチルエーテルなどの
有効成分と表記できるものが配合されてます。

よって単純な理屈上はフレッシュリアップの方が
効果的ということになります。

どちらかがいいかはほとんど好みの問題になると思います。

・共通点について

ミノキシジルについてはプレリアップシリーズと
フレッシュリアップを除いて全てに含まれていて、
濃度はX5以外はすべて1%になります。

発毛剤(ミノキシジル配合のもの)の対象は壮年性脱毛症、
副作用の内容、用法・用量は同じです。

壮年性脱毛症はAGAのことでFAGAも含まれます。
進行具合は初期のほうが推奨されるのがミソです。

用法・用量は1日2回、1回ごとに1mlで
計量できるのは他にはない親切設計です。

添加物の種類は微妙に違いはありますが
大まかに見るとほとんど似たようなものともいえます。

以上、リアップシリーズをおおまかにまとめてみました。

より詳しい内容は各個別記事を参照してみてください。

何が自分に適しているのかだけではなく、
本当にリアップは使う価値があるものかも含めて
考えてほしいと思います。