円形脱毛症もAGAと同じく遺伝が大きな原因と考えられている

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男性型脱毛症は薄くなる部位が
前頭部と頭頂部に限定されたものなのに対し、
円形脱毛症は場所を選ばず
急激に髪が抜け落ちる特徴があります。

脱毛症は大きく分けて成長期が短くなるタイプと
成長期にも関わらず急に抜けるタイプの2種類がありますが
円形脱毛症は後者のタイプになります。

一般的に頭皮の小さな丸い範囲が露出していることから
10円ハゲといわれることもあります。

なぜ急激に抜け落ちてしまうのかというと、
まだ完全には解明されていませんが
自己免疫疾患が有力視されています。

ウィルスや細菌などから守るため
体にはそれらを攻撃するリンパ球が存在しています。
それが体の免疫機能です。

しかしそれがストレスにより誤作動を起こし、
髪の毛の細胞を攻撃してしまい毛包が炎症を起こしてしまいます。
免疫機能を促進するリンパ球と
抑制するリンパ球のバランスが崩れてしまうのです。

ストレス説は結構有名だと思いますが
それは原因の一つに過ぎません。

実は遺伝も大きく関係していると見られています。

抗体が甲状腺細胞を攻撃してしまう橋本甲状腺炎
間接や血管を攻撃されて起こる膠原病
肌や髪の色を出す細胞・メラノサイトが攻撃をうける白斑

などの自己免疫疾患を発症する人は
高い確率で円形脱毛症を併発するからです。

あと興味深いのは円形脱毛症の患者は
アトピー性皮膚炎にかかる方も多いということと、
若い世代(30代以下)でかかる人が多いこと。

アトピーはアレルギーと関連しており
アレルギーは免疫機能が過剰に反応することで起こる症状です。
かなり意味深な関連性です。

次に円形脱毛症はあらゆる年代の方に発症する可能性があるそうですが
患者の8割以上は30代以下と言われています。

その理由は不明ですがまだ若いということで
免疫機能が活発だからかもしれません。

そして遺伝が関係しているとされるもう一つの理由は
ストレスがほとんどなさそうな幼児でも発症することがあるからです。

円形脱毛症の発症に関与している遺伝子が
いくつ見つかっているそうですが、
その数が多いほど重症になる可能性が高いという。

次は円形脱毛症を症状別に見ていきます