老化と薄毛のメカニズムが解明? 東京医科歯科大学の研究

シェアする

スポンサーリンク

老化と薄毛

・老化と薄毛のメカニズムが解明される!?

歳を取ると髪が薄くなるというのは
誰でもなんとなく納得することだと思います。

でもちょっと意外ですが、その詳しい仕組みは
まだまだ未解明な部分が多いようです。

そんな中、ついに解明したのでは?
という研究成果が2016年に発表されました。

詳しくは後述しますが、
簡単に言うと髪の毛に関係する細胞が
老化によってどうなっているのか?
ということが部分的にわかったという感じです。

馴染みのある成分も関わっていることから
今後ますます研究が進むと思われます。

問題点は仕組みがわかったという段階なので
それがどう応用されるのか未知数であること。

そして応用技術に気を取られがちという点です。

・毛包が小さくなることで髪が薄くなる

では老化と薄毛の関係について
もう少し深く考察していきたいと思います。

その仕組を解明したと言われてるのが
東京医科歯科大学の研究グループ。

メンバーは西村 栄美(にしむら えみ)教授
(難治疾患研究所 幹細胞医学分野)
松村 寛行(まつむら ひろゆき)助教授
毛利 泰彰(もうり やすあき)特任助教授。

その研究成果は2016年2月5日号の
国際科学誌サイエンスに掲載されたので
けっこう話題になったと思われます。

髪の根元は少し丸みを帯びた形をしていますが
その部分を形作る組織全体を毛包といいます。

毛包の元になるのが毛包幹細胞という細胞で
それはヘアサイクルごとに分裂するそうです。

しかし、加齢に伴い自己複製をしなくなり、
かわりに表皮の角化細胞になるといいます。

そして皮膚表面からフケや垢になって
落屑(らくせつ)するようになります。

その結果、本来出来上がる毛包は
次第に小さくなっていき、
生える髪も自然と細くなるというわけです。

毛包のサイズが矮小化(わいしょうか)することを
毛包のミニチュア化と呼んだりもします。

AGA(男性型脱毛症)でもその現象名は
たまに聞かれますがやはり加齢においても
その現象が起きてしまうようです。

さらに興味深いのはコラーゲンも
その一連の現象に関係している点です。

正確には17型コラーゲンという物質が、
毛包細胞の分裂の際に生じるDNAの損傷を
防いでくれる役割があるそうです。

加齢により17型コラーゲンも減ってくるので
ダブルかそれ以上の意味で老化は薄毛を
促してしまうと言えます。

簡単にまとめると、
老化により毛包の元となる細胞が皮膚のゴミとして
排出されてしまうことと同時に、

それを抑制する17型コラーゲンも減ってくるから
髪の毛が次第に薄くなる、というわけですね…。

・技術や商品には期待しつつも…

この研究成果によりいろんな技術や商品が
続々と出てくるかもしれません。

特にコラーゲンは昔からの注目株ということで
今後も期待されることは間違いないでしょう。

以前からコラーゲンは髪の強度にも
関係していることがわかっていたので、
それを後押しするような話題です。

問題点というか注意点は、
やはり情報や技術を鵜呑みにしないことですね。

なんだかんだいって老化は避けられないので
いくら画期的な技術が登場しようと
薄毛の運命から逃れることはできません。

男性ホルモンの影響を受けないとされる
側頭部や後頭部の髪も歳を重ねるにつれ減ります。

あとコラーゲンを単に摂ればいいわけでもありません。

大事なのはいかに老化を進めないよう
普段から生活習慣を気をつけるかになります。

画期的な技術や商品が登場するのであれば
それは素晴らしいことだと思います。

しかし、それで髪が復活出来たとしても
生活習慣を疎かにしていたら…
新たな健康問題が出てきてしまうものですよね…。

ということで期待はしつつも
普段の生活を大事にしていきましょう。

スポンサーリンク

シェアする