ナツシロギク(フィーバーフュー)という白い花があります。
主にヨーロッパやアジアの南西部、
北アメリカに生息する植物ですが
古くから薬草として重宝されてきました。
それに含まれるパルテノライド(パルテノリド)には
偏頭痛や生理痛、喉・関節の痛みをを緩和したり
光の過敏症を抑える効果があり
奇跡のアスピリンと呼ばれるほどです。
また、ガンの治療への応用も期待されているすごい物質です。
そして注目すべきは育毛効果もあることです。
大阪大学医学部がリウマチの治療として
パルテノライドを用いたところ、
産毛が生えてきたことが確認できたのです。
その後男性型脱毛症を患ってる人30人に
パルテノライドを投与する実験をしたところ
8割の人に増毛が確認されたそうです。
試験規模は小さいですが8割はかなりのものなので
結構期待できる成分だと思います。
なぜ育毛効果があるのかですが、
今のところメカニズムが解明されていません。
よく毛母細胞を活性化するのでは?
と予想されていますが
個人的にはDHT生成の抑制のほうが
有力だと感じます。
パルテノライドにはガン細胞の転移や
いろいろな炎症を引き起こすとされる
NF-kBというタンパク質と結びついて
その作用を抑制する働きがあります。
実はNF-kBは男性型脱毛症の原因である
DHT(ジヒドロテストステロン)の生成にも
関わっていることがわかっているため、
フィナステリドと作用が似てるように思えます。
まだ予想の段階なので他にも何らかの育毛効果が
隠れている可能性はあります。
サプリメントやハーブティーとして
いろいろ発売されていますが、
早く研究が進んでほしいと思いますね。