FUEの隠れたデメリット 後頭部がスカスカになる恐れなど

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今回はFUEのデメリットについて
深掘りしていきたいと思います。

自毛植毛の術式の一つで
最近はかなり推し進められている
傾向があります。

しかし、深く探求してみると
見逃せない欠点があることに気づけたので
今回はそのことについて述べていきます。

・FUEの特徴を簡単に復習

まずはFUEの特徴を簡単におさらいします。

FUEはフォリキュラーユニット
エクストラクションの略で、
自毛植毛の代表的な術式のひとつ。

もうひとつの代表的な術式のFUTは
メスを使ってドナー部を切り取った後、
ドナーを1つ1つ分けていくのに対し、
FUEは頭皮からドナーを直接くり抜きます。

メスで頭皮を大きく切り取らないため
縫合する必要がなく痛みも少ない
などのメリットがあります。

そのため線状の傷跡が残るのに
抵抗がある方には特に良い手法と言えます。

技術の向上により毛穴単位で
ドナーを採取することも可能になり、
積極的に取り入れてるクリニックも
多く見受けられます。

中にはアルタスやオムニグラフトなどの
植毛専用機を導入してるところもあります。

それにより手術時間の短縮などに
役立っているとのこと。

・FUEに隠された意外なデメリットたち

問題はFUEのメリットばかりが強調され、
デメリットはあまり正確に伝わっていない
現状となっていることです。

FUEの基本の記事(825)では、
技術的に難易度が高い、
一度に多くのドナーが取りにくい、
やり過ぎは傷跡が目立つことが
主な欠点だとお伝えしました。

今回はそれらに踏まえて
もう少し深掘りしていきます。

まず最も強調されがちに思える
傷跡についてです。

たまに傷が残らないと
表現されることもありますが
それは大きな誤りなので問題です。

FUEも1ミリ前後のパンチブレードという
特殊な刃物を使うわけですから
傷跡は絶対に残ります。

一つ一つの傷跡が小さいだけで
目立たないだけなんですね。

だから傷跡が残らないというと
大きな誤解を招くことになると思います。

また、この点は盲点かもしれませんが
縫合しなくていいというのが
大きなメリットとして謳われてますが
果たして本当にそうでしょうか?

確かに縫合跡は目立つものですが
最近は縫合法も進化してきているので
目立ちにくさという点では
FUTとの差はなくなってきています。

むしろ多くの本数を行う場合は
FUEの方が不利になります。

いくら小さな丸傷だとしても
狭い範囲でドナーを取ると
その部分だけスカスカになります。

ですから広範囲からドナーを採取するのですが
それでも取りすぎると後頭部全体が
スカスカになる恐れもあります。

人によっては1500株(グラフト)しか
採取していないのに後頭部の髪がまばらになり
もうほとんどドナーが取れない状態に
なることもあります。

FUTは範囲が限定的なので
そのようなことになる心配はありません。

そして傷跡かそれ以上に大きな問題は
毛根切断率の高さにあります。

ドナーを頭皮から直接くり抜くと聞くと
いかにも効率的に思われるかもしれませんが
実際は真逆です。

髪の毛が生えている角度はそれぞれ微妙に
異なっている上に表面からはいくら拡大しても
根本まで見ることはできません。

ある程度予想も含まれる技術となるので
どうしても顕微鏡でじっくり見て株分けする
FUTよりも損傷する可能性が高まります。

FUTでは2~3%と言われるのに対し、
FUEではどんなに気をつけても
5%は超えてしまうそうです。

更に悪いのは機械による採取で、
人間の手でやるよりずっと結果が悪く、
30%を超えることもあるようです。

毛根組織を傷つけたら産毛しか生えなかったり
最悪発毛すらしないことになります。

最後に効率の悪さについて。

FUEはもともと時間がかかる手術なので
一度に多くの植毛に向かない術式です。

それを補うかのように
機械を導入しているところもあるようですが
どちらにしろドナーをダメにする割合が
高いようでは意味がありません。

費用もFUTの倍ほどしますので
多くヤる場合は金銭的にも不利です。

ちなみにFUE自体、世界の植毛手術全体で
3割ほどと下火な術式であり、
機械によるものは更に少ないです。

それがなぜ日本で流行っているのか
詳しい経緯は不明ですが
少し冷静に考えたほうがいいと思います。

・デメリットも探る癖をつけよう

このように画期的なようで
大きなデメリットも隠れているので
注意深く知っておいたほうがいいですね。

ポイントをまとめると、

FUEでも傷跡は必ず残る、

ひとつひとつの傷跡は小さいが
採取しすぎるとドナーが取れないほど
ドナー部(主に後頭部)がスカスカになる、

毛根切断率も高く費用もかかるので
大量の植毛には向いていない、

という感じになります。

傷跡についての欠点は
特に意外ではなかったでしょうか?

坊主頭のこだわりがない場合は
線状だろうと点状だろうと目立たないので
無理にFUEを選択する意味はありません。

今一度メリットばかりではなく
デメリットも探ってみる癖を身に付けて
日々を過ごしてほしいと思います。

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