円形脱毛部位に赤外線を照射するスーパーライザー療法で発毛根拠を示す

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赤外線を患部に照射することで
円形脱毛症を治療する方法があります。

それが直線偏光近赤外線照射療法、
別名スーパーライザー療法といいます。

スーパーライザーとは体の奥にまで届く
特殊な赤外線をレーザーのように照射する装置のこと。

自律神経を刺激して全身の血行を良くする効果があるので
ストレスを和らげたり精神を安定させるためにも使われます。

自律神経失調症やパニック傷害、
睡眠時無呼吸症候群、便秘、不妊症などなど
数多くの病気に役立てられています。

アレルギー全般や自己免疫性疾患にも効く様なので
円形脱毛症の治療の一つに数えられたのだと思います。

単発型もしくは多発型を発症した患者60例に
1~2週間に1回照射を試みたところ、

単発型の約9割が治癒に成功し
多発型では約5割が発毛が早まったという。
(平均すると1.4ヶ月の短縮)

副作用は局所に灼熱感がまれに出る程度なので
かなり安全な療法でもあります。

しかし重症な全頭型や汎発型では
ステロイド療法やPUVA療法などを併用しつつ
5分照射を連続4日間実施したのだが
差異は認められなかったそうです。

そしてこの試験では18歳以上を対象にしており
患者が60人と少ないのでまだまだ根拠が足りないといえます。

ただ症状が軽い場合は一定の効果が見られ
副作用もかなり少ないということから
ガイドラインではC1と判定されています。
(C1=十分な根拠がないが用いてもよい)

確かに根拠は少ないですが精神を安定させたり
血行も良くしたりするので健康的にはいいイメージがあります。

今後の研究に期待したいですね。


円形脱毛症の診療ガイドラインについて