スカルプリダクションの特徴 デメリットが大きい外科手術

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薄毛対策の外科手術のひとつとして
スカルプリダクションという術式が
盛んに行われていた時期もあります。

短時間で薄毛部分を無くせるということで
話題になってはいたものの、
現在ではほとんど行われていません。

その理由は簡単で、メリットよりも
デメリットの方が大きいからです。

・スカルプリダクションの特徴

スカルプリダクション(略してSR)は
髪が薄くなった部位を切り取って縫合し
薄毛部分を隠すという術式です。

和名では頭皮伸展法といいます。

(この術式は植毛とは違うのですが、
関連しているということで当ブログでは
自毛植毛カテゴリーに分類しています)

1976年頃に開発され、
80~90年代にかけて
盛んに行われていたようです。

メリットは短時間で手術が終わり、
すぐに効果が現れることです。

切り取る範囲にもよると思いますが
1時間ほどで終わるような手術だそうです。

当然、皮膚を切り取って縫合するという
物理的なことをするわけですから
薄毛部位は瞬時に消えてしまいます。

このように、一見シンプルながらも
すごく効果的かと思うかもしれませんが
大きなデメリットが存在します。

それが、結局薄毛になりやすい(!?)
ということ…。

・ストレッチバックを起こす可能性が高い

スカルプリダクションの大きな特徴は
皮膚を広範囲に切り取ることにあります。

ここが植毛との大きな違いです。

植毛もドナーを採取する際、
頭皮を傷つけることになるのですが
それは必要最低限な範囲です。

もちろん医師の腕ややり方にもよりますが
スカルプリダクションほど負担が
大きくなることはありません。

広い範囲で皮膚を剥離すると
頭皮を大きく引っ張って
縫合もしないといけません。

その強い物理的刺激により
毛細血管網が損傷、もしくは破壊され、
脱毛が通常より早く起きる可能性が
かなり高くなるようです。

例えば通常なら1年かかるところ
数週間~数ヶ月でなってしまうくらい
早送りされてしまうといいます。

そのような脱毛のことを
ストレッチバックといいます。

植毛で有名なバーンステイン医師によると
スカルプリダクションを2回行うと
脱毛の加速化が現れる可能性は
50%を超えると指摘しているほどです。

薄毛の段階の指標として有名な
ハミルトン・ノーウッド分類があります。

その分類では7段階が最高ですが、
スカルプリダクションを繰り返すと
レベル8まで進行するとも表現されます。

ちなみに頭皮が緊張する血行が悪くなって
禿げるという話は耳タコだと思いますが
今回はそれとは別次元の話です。

血行が悪くなることは確かに髪(細胞)にとって
良いこととは言えませんが、
それで薄毛を引き起こすというのは
どちらかというと現在は否定されてます。

主因はあくまで男性ホルモンであり、
AGAが起こった結果、頭皮環境も悪くなる、
という解釈が正しいように思えます。

スカルプリダクションは外科手術で、
かなり強引に刺激を与えてしまってるので
例外的な脱毛だと言えます。

美容外科で皮膚のたるみを解消するため
フェイスリフトという手術が行われてますが
それによりもみあげが無くなるケースがあります。

スカルプリダクションによる脱毛は
それと同じだと考えられます。

・後悔しないためにも知ることは重要

フラップ式の植毛と同じように、
力技で解決するようなやり方は
大きなしっぺ返しがあるということです。

美容外科はともかくとして、
薄毛対策としてそれを行うことは
かなり問題だと考えるのがふつうです。

もしそれを勧められたら注意しましょう。

薄毛解消法として最も効果的なのは
自毛植毛であることはほぼ紛れもないことです。

将来的には再生医療も可能になるかもしれませんが
少なくとも2010年代においては自毛植毛、
とくにFUTが最適といっても過言ではないでしょう。
(この記事は2017年3月執筆)

危険な対策をしてしまわないよう
過去の技術のことも知ることは大切です。

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