植毛術のフラップ式について 問題点が多い古い術式

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かつてはフラップ式と言われる
植毛術も存在しました。

密度が濃い部分をそのまま薄い部分に
移動させる術式で以前は注目されてましたが
現在ではほとんど行われていません。

それはメリットよりもデメリットの方が
大きいということを意味します。

・フラップ植毛の特徴について

植毛と言えば自毛植毛であり、
現在はFUTとFUEが主流となっています。

そこに至るまで長い年月がかかっていて、
以前はフラップ式という術式が
幅を利かせていた時期もありました。

それは後頭部や側頭部の皮膚を
一辺だけを残して長方形に切り取って
薄い部分にそのまま移植するという方法です。

日本語では皮弁法とか
頭皮弁植毛法などと呼ばれています。
(皮弁=フラップの意味)

片方から長く取るロングフラップと
両側の部位を短くカットする
ショートフラップの2種類があるようです。

その術式はパンチ式植毛の不自然さを
解消する方法の一つとして考案されたもので
1970年代は盛んに行われそうです。

メリットは髪が多い部分の皮膚を
そのまま移植するため密度が
濃く仕上げることができることです。

また、手術の工程もシンプルなことから
時間が短く済ませられることもあります。

密度が濃いというのは大きなメリットだと
思われる方も多いと思いますが、
現在ではほとんど行われていません。

その理由はデメリットのほうが大きいからです。

・フラップ式植毛のデメリット

まず挙げられるのは不自然さです。

濃い部分をそのまま薄い部分に
持ってくることから生え際がとても
不自然になりやすいのです。

頭髪の生え際はよく見ると
いきなりボーボーなわけではなく
多少まばらに生えています。

そして1本毛が多い特徴もあるので
フラップ式だといきなり濃いラインに
仕上がってしまうことになります。

ですから濃い密度が逆に仇となります。

次に傷跡の問題です。

切り取った部分も移植部分も
比較的目立つ傷が残るようなので
それを受けた人のほとんどが
悩みになってしまうほどだそうです。

また、下手するとフラップ自体が
壊死を起こして全てが台無しになるという
恐れもあるようです。

血管を傷つけるなどして
血液の流れが悪くなることで
起こりうると言われています。

確率的には低いそうですが
ものすごく大きな懸念にはなります。

最後に時間経過の問題があります。

AGAが進行するとフラップ周辺の髪が
薄くなって不自然な髪型になる恐れがあります。

もちろんフラップ自体も場所によっては
男性ホルモンの影響を受ける髪があれば
薄くなる可能性もあります。

これも密度が濃いことが
逆効果になるケースだと思います。

境界線がハッキリしすぎることから
いかにも手術をしたという
感じになると考えられます。

・今時フラップ式植毛をやる意味はない

簡単にまとめるとフラップ式植毛とは
自毛植毛の一種ではあるがとても古い術式で、
仕上がりがとても不自然に力技です。

強いてメリットといえば
密度が濃く仕上がることですが、
それがかえって不自然さも生むので
ある意味ではメリットのない術式です。

1990年代後半以降は
遊離移植法とも表現される
FUTとFUEが完全に主流となっています。

特にFUTはゴールドスタンダードと呼ばれるほど
優れた技術となっているので、
ものすごいギャップとなっています。

現在でもフラップ植毛を行っている医院が
あるかどうか不明ですが、
万が一合った場合は注意しましょう。

欠点が大きすぎる術式をやる意味はほぼなく、
実施する理由はおそらく患者のためではなく
自分の為だと考えるのがふつうです。

高い技術を習得するのは面倒だから
簡単なやつでいいやという魂胆ですね…。

本当に人のためを思う医師であれば
日々の努力・研究を欠かさないと思います。

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