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植毛株は大きい方が定着が良い? チャビィVSスキニー

植毛においてドナーである株の状態は
その後の満足度を左右する
とても重要なものになります。

今回のテーマは株の大きさについてです。

株が大きい方が定着率が良い、
という話がありますが果たして?

少しマニアックな内容に
なるかもしれませんが、
知っておいて損はないと思います。


・チャビィ株とスキニィ株


植毛はものすごく繊細な作業が
要求される高度な外科手術です。

平たく言うと移植毛であるドナーの
扱い方がとても重要になります。

扱い方とはどのように採取するか、
どう保存するか、どう植え付けるかと
いろいろあるのですが、
今回は採取よりの話になります。

もう少し正確に言うと、
どのような大きさで切り分けるか、です。

FUTという技術が確立したことで
ドナーは毛穴単位で採取することが
できるようになっています。

それをFU株といい、
長さで言うと1ミリ以内です。

一昔前までは頭皮の一部を切り取って
それをそのまま強引に移動させたり、
3~4ミリという大きな移植片を
利用したりしていました。

それと比べるとものすごい進歩ですね!

ただ、同じFU株でも大きめなものと
小さめなものがあり、
どちらのほうがよりよいか?
という議論があります。

大きめのFU株とは髪の周辺組織を
少し余裕をもって残しているもので
chubby(チャビィ)株と呼ばれています。

チャビィとは太っているなどの意味です。

逆に周辺組織を必要最低限に残したものを
skinny(スキニィ)株といいます。

スキニィ(スキニー)は痩せこけてる
という意味があります。

株(グラフト)は乾燥に非常に弱いので
デリケートかつスピーディーに
扱う必要があります。

単純な理屈として、
細胞組織が多い方が水分量も多いので
乾燥には強くなります。

その理屈で大きい株のほうが
定着率や発毛率が良いなどと
主張されてる向きもあります。


・株の大きさと結果は別の話


ここからが重要なのですが、
株の定着率と乾燥への強度は
全く別の話のだということです。

太い株のほうが確かに丈夫そうで
より発毛(成功)しやすそうな印象を
もたれるかもしれません。

しかし、細い株でも適切に処理すれば
乾燥してダメになることはありません。

現在は主に生理食塩水を利用していて、
ドナーが休止期に入らないためには
今後どう保存すればいいのかと
研究もどんどん進んでいます。

むしろ細い株(スキニー株)の方が
より高密度に植毛できるメリットがあり、
太い株(チャビィ株)と比べても
発毛率は変わらないという報告も
多くなっているといいます。

よって、乾燥に強いか弱いかは
株の性質だけの話であって
植毛の成功とは別問題なのです。


問題はその意味が正確に
伝えられていない傾向にあることと、
乾燥のしにくさを盾にして
大きな株を使う口実にしていることです。

株は細かいほうが仕上がりが
よくなるのは当然なのですが
大きい株を混ぜて行うクリニックが
多いと言われています。

本来のFUTなら最小単位である
FU株だけを使うところですが、
MFU株(複数のFU株)も
混ぜるということです。

それにより作業工程が短縮されたり
株数が少なくなるので費用面の
負担が減るなどの利点があります。

が、仕上がりは不自然になりがちですし
先ほど述べたように株の大きさと
定着率はあまり関係がないので
筋違いの宣伝をされては困ります…

大きい株を使うということは
移植する穴であるスリットも
大きくなることを意味します。

すると高密度植毛は出来なくなる上に
頭皮や既存毛への負担も増大したり、
場合によってはピットスカーや
テンティングを起こす恐れもあります。

ちなみに植毛医の世界的権威と
言われている人でも混合植毛を
行っている人はいます。

例えばアメリカのアンガー医師など。

ただ欧米の医師たちの主張は
株数が少ないから費用が少なくて済むし
FU株だけの手術と比べても大差ない、
という感じのものです。

それにひきかえ日本の場合は
MFU株の方が結果が良いという風に
主張する傾向にあるようです。

どちらが患者よりの主張かは
すでにおわかりだと思います。


・株の知識は役に立つかも?


まとめると、

植毛のドナーである株(FU)には
太い株(チャビィ株)と
細い株(スキニィ株)の2種類がある

太さは乾燥への強度の差があるだけで
仕上がりとは別問題である

にも関わらず大きい株のほうが
結果がいいと主張する医師もいる

という感じになります。


けっこうマニアックな情報だったかも
しれませんがクリニック選びの
参考として活用できると思います。

カウンセリングのときに聞いたら
おもしろいかもしれません(^^)

現在は世界的に最小単位のドナーである
FU株だけを使う厳格な方法を
支持する医師が多数を占めるそうです。

質問をして混合植毛だと答えてきたら
なぜそうしてるのか
また問いかけてみるといいでしょう。

答えにつまったり、曖昧だったり、
仕上がりがそっちのほうがいいなどと
答えてきたら要注意かもしれません。


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