ホコウエイ根というちょっと言いにくい名前の生薬があります。
それはタンポポの根のことを指すのですが
育毛にも関係が深いことがわかっています。
今回は参考としてその育毛メカニズムなどについて
いろいろお伝えしていこうと思います。
ホコウエイ根エキスには
チコリ酸という酸が含まれていますが、
それがＨＧＦを増やすことを
ツムラライフサイエンス株式会社が発見します。
(現在の社名は株式会社バスクリン)
ＨＧＦとは肝細胞増殖因子のことで
肝臓だけでなくいろいろ内蔵器官を
再生させる効能があるとされており、
注目度が高いタンパク質です。
あとケラチン(髪の毛の主成分)を束ねたり
毛包を強くする働きがあるタンパク質も
ホコウエイ根エキスに含まれてるそうです。
つまりホコウエイ根エキスは
直接髪の成長に作用してくれるうえに
内蔵の健康を保つことで間接的にも
育毛に貢献してくれるものだと解釈できます。
マウスによる実験によると
明らかに毛包が太くなったことが確認されたという。
あと休止期の髪を成長期へと促す作用も
半分のマウスで認められたとのこと。
簡単にいうと抜け毛を減らしつつ、
発毛・育毛を促進するという
攻防一体の効能があると考えられますね。
ホコウエイ根エキス入りの育毛剤では
モウガシリーズが有名です。
薄毛はいろいろな要因が重なって現れるものなので
ホコウエイ根だけで治すのは難しいと思いますが
育毛対策の一つとして取り入れる価値はありそうです。
育毛剤が高くて買えなかったり抵抗がある場合は
タンポポコーヒーやお茶として摂取してもいいと思います。
育毛は体の内側からのアプローチが重要なので
個人的にはそっちのほうがいいと感じます。
ちなみにタンポポは古くから漢方薬として世界中で使われており
母乳の出がよくなる・肝臓の浄化作用・胆汁の合成促進、
血圧降下・コレステロールの排泄・感染症の抵抗力強化、
細胞の活性化・抗菌作用があるとされます。
(あと利尿作用が強いですがそれも解毒作用の一種で
むくみの解消も期待できます)
ということで健康的にもすごくいいと思うので
機会があればタンポポエキスを飲んでみましょう。
注意点として、
体に有害な物質が含まれてるかもしれないので
その辺に咲いているタンポポを食べてはいけません。
必ず製品化されているものを摂取してください。
