社団法人日本皮膚科学会が2010年4月20日に
男性型脱毛症診療ガイドラインを発表しました。
それは男性型脱毛症に効果があるといわれる
薬剤や施術を5段階で格付けし
試験結果などを掲載した文書になります。
いままでAGA治療の基準となりえるものは
存在しなかったのでけっこう参考になりますが
一部からはしっかり研究して結果も出ているのに
評価が低いと批判の声も上がっています。
ではどういう格付けがされているのか見て行こうと思います。
格付けはA・B・C1・C2・Dの5つに分類され
Aが最も推奨されるものでDがその逆になります。
<推奨度A・行うよう強く勧められる>
・男性のフィナステリド服用
・男性のミノキシジル外用
・女性のミノキシジル外用
<推奨度B・行うよう勧められる>
・自毛植毛
<推奨度C1・考慮してもいいが十分な根拠がない>
・塩化カルプロニウムの外用(フロジン液など)
・t-フラバノン
・アデノシン
・サイトプリン・ペンタデカン
・ケトコナゾール
<推奨度C2・根拠がないので勧められない>
<推奨度D・行わないよう勧められる>
・人工毛植毛
・女性のフィナステリド服用
(かつらについてはランク付けされていませんが
これといった副作用の報告がないことや
外見を改善する有用性があることから
使用は否定しないという見解を示しています)
このデータは2010年のものなので
今後新たな成分が追加されたり
既存のものがランクアップする可能性もあると思います。
ちなみにミノキシジルの内服や
ケトコナゾールの内服に言及されていないのは
日本では未承認であることや
副作用が強いことが関係しているのかもしれません。
それらは個人輸入を利用すれば手に入りますが
副作用は十分考慮しておきましょう。
<参考>