現代食は見た目が良くなったり、
日持ちさせるために添加物を発明し利便性が向上した反面、
健康的な問題を多く抱えることになってしまいました。
そんな添加物の代表のひとつと言えるのが亜硫酸ナトリウムです。
成分表示には亜硫酸塩と表記されることが多いですが同じものです。
亜硫酸ナトリウムは殺菌性が強く酸化を防ぐ効果や、
見た目を白くする漂白剤としての役割があります。
酸化防止剤としてよく用いられる食品にワインがあります。
お酒コーナーに行くとワインボトルがずらりと並んでますが
その多くを占めるのが外国産ではないでしょうか。
そしてその成分表示を見るとほとんどに
亜硫酸ナトリウムが使われていることがわかります。
ワインの本場はヨーロッパであることから
遠くから運搬することになるので劣化を防ぐために
酸化防止剤が必須になっていると考えられます。
その理屈はグレープフルーツやオレンジと同じです。
腐ったりカビが生えないようにするためには
仕方ない側面もあるのかもしれませんが、
それで味が台無しになったり不健康要素が増えれば本末転倒です。
添加物入りワインとそうでないものでは味が違ったり、
人によっては頭痛を催す場合もあります。
ちなみに亜硫酸塩と一口にいってもいくつか種類があり、
ワインに使われているのは二酸化硫黄です。
二酸化硫黄は気体になると亜硫酸ガスという猛毒ガスになりますが
それは火山ガスに含まれる気体でとても危険です。
動物実験でも肝臓障害やビタミンB1欠乏による成長障害など、
いろいろな問題を起こすことがわかっています。
普段から飲み慣れていて化学物質過敏症でもなければ
何も感じないかもしれませんが
体は着実にダメージを被ってると考えられます。
他にも胃の粘膜が荒れる症状も出ることもあるので
胃に違和感を感じたことがあるのなら要注意です。
・ワイン以外の食品にも幅広く使われている亜硫酸ナトリウム
ワインを飲まないからといって安心はできません。
亜硫酸ナトリウムはむしろ酸化防止剤というより
漂白剤として使用されるほうがメインだと言われています。
いまや見た目が悪いだけで食べ物が売れない時代ですので
ある意味それが必須になっているのでしょう。
よく使われる食品にはドライフルーツ、ココナッツなどのナッツ類のフレーク、
かんぴょう、こんにゃく粉、納豆、豆腐、でんぷん、ゼラチン、
コンビニ弁当、カレーやラーメンなどのレトルト食品。
他にも黒ずみを抑えるためにエビやカニや、
ホップにも使われることがあるそうです。
ホップといえばビールの原料として有名な作物です。
ワインは苦手でもビールは大好きという人は多いと思います。
そういう人も知らず知らずのうちに
亜硫酸ナトリウムを摂取させられている可能性もあるのです。
もちろん上記の食品以外にも使われているものもあると思うので
成分表示を見る癖をつけることが重要です。