ケールという野菜をご存知でしょうか?
少しでも健康に関心のある方にとっては常識かもしれません。
というのも、ケールは栄養豊富な優れた特長があることから
青汁の原料に使われることが多い野菜だからです。
青汁といってもいろいろな種類が登場してきてますが、
なんだかんだいって原料としてはケールが最適と言われることが多いです。
ケールとは緑黄色野菜のひとつでもあり、アブラナ科のひとつでもあります。
アブラナ科の野菜といったらどれも栄養豊富な注目株であり、
ブロッコリーやカリフラワー、キャベツ、水菜、クレソン、
チンゲンサイ、小松菜、白菜などがあります。
ケールはその中でも特に栄養価が高いということで
アブラナ科の枠を超えて「野菜の王様」と言われるほどです。
ビタミン類やミネラル類をほぼまんべんなく含み、
他の緑黄色野菜と比較しても量が優っている栄養素が多く
さすが王様と言われるだけのことはあります。
例えばβカロテンはトマトの5倍以上(2900μg)を含み、
カルシウムは牛乳の倍以上、キャベツの5倍以上(220mg)、
ビタミンCはキャベツの2倍以上(81mg)といった感じです。
(いずれも100g中の含有量 情報源によって数値は異なります)
個々の成分だけをピックアップするとどれもトップクラスとはいえませんが
総合的に見ると栄養価が高いといった感じです。
もちろんアブラナ科ということで抗酸化・抗菌・抗癌作用があるとされる
辛味成分(スルフォラファンなど)もちゃんと含まれています。
前回の記事ではクレソンが最も評価が高い野菜とお伝えしましたが、
それは一部の機関が発表した情報にすぎないですし、
食べ物に順位をつける意味はそんなに重要ではないと思います。
育毛の話になると何を食べれば髪にいい?と限定的な思考になりがちですが、
いろいろな栄養素を自然な形で適度に摂取するのが最も好ましいことです。
よってサプリなどの栄養素を限定し加工されたものなどよりも、
自然な状態の植物を摂ることが髪にとっても健康にとっても重要なのです。
サプリが絶対に悪いということではないですが、
加工する過程で栄養素の活性が失われるリスクがあったり、
野菜に含まれる未知の成分までしっかり摂れない可能性、
そして添加物がどうしても必要などの懸念も残されてしまいます。
自然なままの野菜だとそれらの問題がほとんど生じません。
ケールは苦味が強いので少々食べにくい欠点がありますが
スープや炒めものにすることで食べやすくなります。
調理が面倒なら青汁から摂取してもいいと思いますが、
中には原料をケチって添加物主体のものも存在しているそうなので
選ぶ際は慎重に慎重を重ねることをおすすめします。
ケールは4500年以上前に地中海沿岸に発生したとされ、
すでに紀元前から栽培が始められ、日本に持ち込まれたのは
江戸時代の初期とも言われており歴史も大変古い野菜です。
有名な数学者のピタゴラスも元気と落ち着いた気分をもたらす野菜、
という言葉を残しているほどです。
おそらく元気とは高い栄養価から、落ち着いた気分は
メラトニンが含まれていることからかもしれません。
ちなみにケールはブロッコリーやキャベツの原種であり、
それから品種改良を経て色々なアブラナ科の野菜が誕生します。
そういう意味でもケールは王様の名にふさわしいかもしれません。
<他の野菜に関する記事(あいうおえ順)>
⇒ アスパラガス
⇒ オクラ
⇒ 南瓜(かぼちゃ)
⇒ からし菜
⇒ クレソン
⇒ ケール(この記事)
⇒ 小松菜
⇒ 紫蘇(しそ)
⇒ 春菊(しゅんぎく)
⇒ スプラウト
⇒ ツルムラサキ
⇒ チンゲン菜
⇒ トマト
⇒ なずな
⇒ ニラ
⇒ ほうれん草
⇒ 水菜
⇒ 三つ葉
⇒ モロヘイヤ
⇒ よもぎ
⇒ ルッコラ
⇒ レタス
⇒ 野菜と育毛の関係の考察まとめ