モリブデンは毒素排泄の役割が大きいミネラル|育毛の関連性は?

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モリブデンというミネラルをご存知でしょうか?

ミネラルとは微量金属元素のことで、
その名の通り人体に僅かな量が存在しています。

ミネラルはいろいろな種類がありモリブデンはそのうちの一つになりますが、
生きる上で必要な栄養素という特徴もあります。

それは人に限らずすべての生物に必要だと言われるくらい
ものすごく重要な栄養素なのです。

人体ではどのような働きをしているかというと、
毒素を排泄する酵素の素材になったり他の栄養素の代謝にも貢献しています。

毒素というのは尿酸やアルデヒド、亜硫酸イオンなどのことで、
キサンチンという物質から尿酸を作り出す酵素であるキサンチンオキシダーゼ、
アルデヒドをカルボン酸に変えるアルデヒドオキシダーゼ、
そして亜硫酸イオンを比較的毒性が低い硫酸イオンに変える亜硫酸酸化酵素。

モリブデンはそれらの酵素の補助をする働きがある、
つまり補酵素として地味ながら活躍してくれています。

毒素の排泄は健康維持に不可欠な要素であり、
排泄がうまく働かないと体中に毒素が行き渡ってしまい、
下手すると命の危機にも関わってきます。

モリブデンは肝臓や腎臓に多く存在していることから
かなり重要な地位にあることが窺えます。

にも関わらずモリブデンは多くの食品に含まれており、
推奨量も20~30マイクログラム程度と少なく、
毒性も低いので摂取に関して困ることはまずありません。

つまり過剰症も欠乏症も非常に起こりにくい
とても便利で有用な栄養素だといえそうですね。

よってサプリがあったとしても頼る必要はなく、
よほどおかしな食生活を送っていない限り
モリブデンに関して心配することはありません。

ちなみに食べ物では穀類やナッツ類、野菜類、
動物性食品に特に多く含まれているようですが、
血糖値や老廃物の観点からなるべく野菜やナッツ、
魚介類を中心にすることをおすすめします。

穀類は血糖値が急上昇してしまいますし、
肉類は油分や老廃物が多く調理のさいに
タンパク質が失われるなど気になる点が多いからです。

参考として欠乏症に陥ると銅の不足や頻脈、夜盲症が、
過剰症では下痢などの胃腸障害、昏睡、関節の痛みなどがあり、
最悪心不全で死に至る可能性もあるとのことです。

モリブデンと髪の深い関連性はわかっていませんがまったく無関係ではないと思われます

あと肝心な部分を言い忘れるところでしたが、
今のところモリブデンと育毛の深い関連性について
確かめられた情報はあまりありません。

もちろん最近はいろいろな研究が進んでいるので
判明する可能性はゼロとはいえません。

いえませんが、たとえそうだとしても
それを多く摂ればいいという話ではないですし、
下手にサプリなどを安易に利用すれば
前述したような過剰症に陥るリスクも高まってしまいます。

ということでモリブデンに関しては
にんにくなどに含まれている微量金属元素であり、
体にとって必須のミネラルではあるものの、
育毛との関連は今のところ薄い、

という結論を出すのが現時点で妥当だと思われます。

ただ興味深いのは、モリブデンは皮膚にも多く存在してる点と、
含硫アミノ酸の代謝に関わっているという点です。

髪の毛は皮膚が変化した器官であり、
主な構成要素であるケラチンというタンパク質は、
シスチンという硫黄を含んだアミノ酸が多く含まれています。

ということでモリブデンも直接的とは言えないまでも
かなり重要な意味で間接的に育毛と関わっている可能性がある、
とも言えなくないのではないでしょうか。

モリブデンに注目した育毛研究も少なからず存在していることから
何らかの可能性を秘めているのかもしれません。

<にんにくの成分ごとの考察>

にんにくと髪の健康の考察
アリシン(アホエン)
オリゴ糖
カリウム
ゲルマニウム
システイン
食物繊維
スコルジン(スコルニジン)
セレン
スルフィド類
ビタミンB6
モリブデン(この記事)

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