にんにくに含まれるスコルジンについて|健康効果や考え方の注意点

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スコルジンはにんにくに含まれる栄養素の一種で
健康効果があることで地味に有名な成分です。

(名称はスコルジンと言われる事が多いですが
正確にはスコルジニン、またはスコルディニンです。
スペルは「scordinin」となります。)

(当記事では一般的な呼称であるスコルジンで統一します。)

スコルジンは血小板の働きをコントロールして
血液がサラサラになる効果があるとされることから
動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞・高血圧などの
血管に関わる重病の予防にいいといわれています。

また、末梢血管の血流を促したり
血中コレステロールを低下させたりする作用もあり、
肩こりや冷え性の予防や体力増進、疲労回復、
そしてがん予防にも役立つと考えられています。

そのためにんにくからスコルジンを抽出し、
液体や粉末などのサプリメントとして応用され、
広く一般家庭に普及していきました。

現代人は血管の健康状態が悪い場合がとても多いので
上記のような効能がある成分が注目されることは
必然と言っていいことかもしれません。

髪の毛も血管(血流)との関係が非常に深いので
スコルジンの効能だけ見れば育毛にもある程度は
貢献してくれる可能性はあります。

ただ注意していただきたいのは、
他の成分と同様に盲信や過信をしないことです。

いくら健康効果が高いと言われるものでも体が処理できる量には限りがあるため、
摂り過ぎても意味がないどころか逆に悪影響を及ぼすことになりかねません。

ニンニクは滋養強壮に良いとよく言われますが
あまり食べ過ぎると体を壊すことは有名です。

どんな植物も外敵から身を守る防御策が備わってるので
常に意識してほしいのはほどほど、ということです。

スコルジンは体にいい成分ですがなんでも摂り過ぎはよくありません

スコルジンはビタミンやアミノ酸などの
メジャーな成分ではないため研究があまり進んでおらず、
推奨摂取量や目標量などは定められていません。

そのためサプリを摂取するにしてもその製品のルールにしっかり従ってほしいと思います。

ちなみにスコルジンの歴史は地味に古く、
理研科学工業の創設者である小湊潔博士が1936年に世界で初めて発見した成分です。

にんにくの臭い成分として有名なアリシンよりもずっと前に発見されていたのです。

そしてスコルジンこそがにんにくの有効成分である、
という見解を実験を根拠に発表したことから
スコルジンは注目の的となっていきます。

ところがスコルジンはにんにくの鱗茎の部分の0.03%しか含まれておらず、
それがにんにくの主な働きをしているとは言い難い、という見解が多いのも事実です。

食べ物(成分)ひとつとっても非常に奥が深いので、
常に広い視野と冷静さをもって接してほしいと思います。

薄毛など悩みが深い方が陥りがちなのが○○は髪にいいですか?と視野が狭まることです。

<にんにくの成分ごとの考察>

にんにくと髪の健康の考察
アリシン(アホエン)
オリゴ糖
カリウム
ゲルマニウム
システイン
食物繊維
スコルジン(スコルニジン)(この記事)
セレン
スルフィド類
ビタミンB6
モリブデン